カナダのカーニー首相(左)は8日、トランプ米大統領と7日に行った会談で、米関税措置に直面している鉄鋼・アルミニウム部門などの将来について「見解の一致」を見たと述べた。写真は、米ホワイトハウスで7日撮影(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)
[オタワ 8日 ロイター] – カナダのカーニー首相は8日、トランプ米大統領と7日に行った会談で、米関税措置に直面している鉄鋼・アルミニウム部門などの将来について「見解の一致」を見たと述べた。
カーニー首相は議会で「トランプ大統領との会談で、鉄鋼、アルミ、エネルギー部門での協力の将来について意見が一致した。そのため、両チームはこれらの協定の条件について交渉している」とし、
「自動車に関する協定の形式についても作業を進めている」と明らかにした。
7日の首脳会談冒頭では、トランプ大統領は記者団に対し「米国は各国を公正に扱う。特にカナダを公正に扱う」とし、「カナダは満足するだろう」と述べた。同時に、米国は貿易で損をさせられているとの不満を改めて示し、一部のカナダ産品に対する関税措置を引き続き進めていく考えを示した。
当局者によると、
会談は実りあるものだったものの、カナダ産鉄鋼・アルミ、自動車への輸入関税を撤廃するようトランプ大統領を説得するには、一段の努力が必要という認識を示した。
カナダ政府は、
カーニー首相とトランプ大統領が当局者らに対し、今後数週間で主要分野に関する合意形成に取り組むよう指示したと明らかにした。
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