米、イラン人100人を強制送還=NYT

 9月30日 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は30日、米国がイラン人約100人をイランに強制送還すると伝えた。写真は米国とイランの国旗。6月18日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[30日 ロイター] – イラン外務省高官は30日、トランプ米大統領による移民取り締まりの一環として、米国が不法に入国するなどしたイラン人約400人の強制送還を計画していると明らかにした。

同省のホセイン・ヌシャバディ氏は政府系のタスニム通信に対し「彼らは第1段階として、主にメキシコ経由で米国に不法入国した120人のイラン人を強制送還することを決定した」と述べた。

この動きを最初に報じた米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によれば、今回の強制送還は両国間の協力の珍しい例であり、数カ月にわたる協議の末に実現した。

ヌシャバディ氏によると、第1陣は一両日中にイランに到着する。

NYTによると、チャーター便が29日にルイジアナ州を離陸し、30日にカタール経由でイランに到着する予定。収容施設にいて自発的に帰国する者もいれば、そうでない者もいるという。

ヌシャバディ氏は米国に対し、米国内のイラン人移民の権利を尊重するよう要請。「何人か(の帰国者)は滞在許可証を持っていたが、米移民当局が述べた理由により、リストに含まれてしまった。もちろん、帰国には彼ら自身の同意が得られている」と語った。

ホワイトハウスと米国務省はロイターのコメント要請に今のところ応じていない。

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