欧州中央銀行(ECB)は、インドの国債清算機関を巡る追加資本規制の緩和について主要行と協議している。規制を巡るインド当局との対立で、数十億ルピー規模の国債・金利デリバティブ(金融派生商品)取引が停滞する恐れがある。
事情に詳しい関係者によると、銀行とECBが協議しているのは、欧州証券市場機構(ESMA)が3年前にインド清算会社(CCIL)などの認定を取り消した後に導入された資本負担の緩和案。ドイツ銀行やBNPパリバ、クレディ・アグリコル、ソシエテ・ジェネラルなどが影響を受けた。
ESMAのロス局長はインド清算機関が欧州の金融機関にサービスを提供する方法について、最終的に「共通方針」に合意することを目指していると述べた。「一部の銀行にとって非常に重要な課題であることを認識しており、だからこそインド当局と協議を続け、連携して取り組んでいる」と説明した。
関係者によると、銀行側はECBに対し、CCILとの直接取引を回避しインドの銀行を経由させる形にする案を提示している。ECBは銀行側が要望する暫定措置を検討しているが、解決策が見いだせる保証はないという。
ECBはコメントを控えた。BNPパリバとクレディ・アグリコールはブルームバーグのメールに回答せず、ソシエテ・ジェネラルとドイツ銀行の広報担当者はコメントを控えた。
ESMAは2022年10月、CCILを含むインドの清算機関について、新たな規制要件を満たさないとして認定を取り消した。数カ月後、銀行がCCILと取引を継続すること自体は認めたが、認定されていない清算機関を利用した場合は追加の資本負担が発生すると警告。これが、インドの国債・デリバティブ市場で主要なマーケットメーカーである欧州銀を圧迫している。
原題:ECB Mulls Reprieve for Deutsche, BNP in India Bond Clearing Row(抜粋)

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