9月26日、ドイツのメルツ首相(写真)は、欧州のパートナーである米国がもはやルールを順守していないと批判し、根本的な転換の一端との見解を示した。写真はベルリンで開催されたシュワルツ・エコシステム・サミットで講演する同首相。26日撮影(2025年 ロイター/Liesa Johannssen)
[ベルリン 26日 ロイター] – ドイツのメルツ首相は26日、欧州のパートナーである米国がもはやルールを順守していないと批判し、根本的な転換の一端との見解を示した。
ベルリンで行われた会合で、「ルールはもはや守られておらず、議会制民主主義は圧力にさらされ、表現の自由は疑問視され、司法の独立は抑圧されている」と指摘。これらの変化は長年かけて起きたもので、次の選挙でいきなり元に戻ることはないとし、「最大限憂慮している」と述べた。
米国など各国指導者が権力主導の世界秩序に傾倒する中、欧州最大の経済大国であるドイツは、ルールを守る民主主義の砦としての地位確立を模索している。
メルツ氏は、日々のニュースを見ていると、世界の多くの地域でルール、法律、条約、国際義務を順守することが「もはや当然ではなくなっている」と述べた。
また、ドイツが米国製ソフトウエアに依存していることに言及。「ドイツに限らず、欧州全体がより自立することを望んでいる」と述べ、デジタル主権と自前のデータセンターにさらに重点を置くよう欧州に呼びかけた。
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