2025年4月、那賀町で木の伐採をしていた男性が倒木にぶつかり死亡した事故で、阿南労働基準監督署は9月25日、適切な安全対策を取っていなかったとして、この男性が働いていた会社などを労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。

書類送検されたのは、那賀町の林業会社「yamaken株式会社」と、代表取締役の40代の男性です。

阿南労働基準監督署によりますと、2025年4月、那賀町水崎の山林で杉の伐採作業をしていた男性が、切り倒した木にぶつかり亡くなりました。

労働安全衛生法では木を伐採する際、倒す向きを定めるため、作業するのとは反対側へ、「受け口」と呼ばれる切り込みを適切な深さで入れることが義務付けられています。

しかし、今回の現場では十分な「受け口」を作らないまま、死亡した男性に作業させた疑いがあるということです。

このため、阿南労働基準監督署は25日付けで、会社と代表取締役の男性を、労働安全衛生法違反の疑いで徳島地検に書類送検しました。

認否は明らかにしていません。

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