パルシステムグループの物流子会社パルラインは9月24日、2025年度「障害者雇用優良事業所等表彰」で、神奈川県愛甲郡の相模青果センターと職員が「独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長努力賞」を受賞したと発表した。
表彰式は9月1日に横浜市の「はまぎんホールヴィアマーレ」で行われ、相模青果センターの森本快 所長と大橋有稀職員が表彰状を受け取った。
<表彰を受けた森本センター長(右から2人目)と大橋職員(中央)>
「障害者雇用優良事業所等表彰」は、障害者の雇用促進と職業の安定を図るため、障害者を積極的に多数雇用した事業所や、模範的職業人として長期に勤続する優秀勤労障害者に対し、その努力と功績を称え実施している。
障害者雇用優良事業所として表彰された相模青果センターは、障害者の法定雇用率が2.5%のところ10.56%と高く、センターで働く13人の障害者のうち、6月1日現在で8人が勤続10年を超えている。
センターには企業在籍型ジョブコーチを2人配置し、支援機関なども含めた定期面談などにより、日常業務の内容や就労環境をフォローし、雇用定着を進めている。
入社前には、支援機関とともに本人の要望や配慮事項を聞き取り、職場見学や実習の際に適性を見極め、双方が納得する形で担当業務に配置。日々の体調や気持ちの変化を把握するため、勤怠表や体調管理チェックシートを運用し、コミュニケーションが不得手な職員でも不安や困りごとを確認できるようにしている。
これらの積極的な障害者採用や職場定着への取り組みが評価され、表彰につながった。
優秀勤労障害者として表彰された大橋職員は、根菜類を袋詰めする自動小分け機の周辺作業を担当。機器の操作やエラー対応など、管理オペレーターによる難易度の高い業務にも挑戦し、担当者不在時には、サブ責任者として率先して在庫管理などに対応している。
重量のある根菜類を小分け機に流し込む作業は力を必要とするため、大橋職員は日ごろから自己管理し体力づくりに努めているという。
急な欠勤者が出て人手不足になった場合にも、率先して周囲の仕事を手伝う頼りにされる存在で、実習生や新人にも目を配り、困っていれば積極的に声を掛けサポートするなど、職場の模範となる優秀勤労者となっている。
大橋職員は「受賞してまず、パルラインへの入社を後押ししてくれた両親へ感謝の気持ちが湧いた。仕事でも、そのほかの時間でも、普段から支えてくれる仲間の皆さんにも感謝したい」と周囲への感謝を伝えた。
森本所長は「今回の受賞で、大橋さんの親御さんが非常に喜んでくれたことがとても印象に残った。私たちは普段、特別な対応はほとんどしておらず、皆さんが元気よく安全にパルラインで働き続けられるよう、今後もフォローしていきたい」と抱負を語った。
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