公開日時 2025年09月24日 05:00
核廃絶を訴えながら、久保山愛吉さんの墓がある寺へ行進する集会の参加者=23日午前、静岡県焼津市
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琉球新報朝刊
米国の水爆実験で被ばくした静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」の無線長久保山愛吉さん=当時(40)=が亡くなって71年となる23日、同市で久保山さんをしのぶ集会があった。参加者は久保山さんが残した「原水爆の被害者はわたしを最後にしてほしい」という願いの実現を誓った。
午前9時半、150人ほどがJR焼津駅前に集まり、久保山さんの墓がある市内の寺まで、約2キロを「核兵器を使うな」というかけ声とともに行進した。広場で久保山さんの遺影を囲む集会を開き、墓前に花を手向けた。
父親が広島の原爆で被爆した荻沢はるみさん(65)=静岡県伊豆市=は「久保山さんが残した『わたしを最後にして』という言葉をかみしめて」と参加者に呼びかけた。
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