ターキッシュエアラインズは、ルフトハンザグループやエールフランスKLMグループとの競争に勝ち抜き、エアヨーロッパの株式を取得し、新たに同社の主要株主となりますが、今後エアヨーロッパの保有株式を増加させる計画はないことを明らかにしています。

 これは同社CEOが明らかにしたもので、今回取引は、完全な支配権獲得を目指すものではなく、協力的なものであると述べており、EU域外の航空会社であるため、そもそも49%を超える株式を保有することはできないとし、この意向により現在エアヨーロッパの20%の株式を保有するブリテッシュエアウェイズやイベリア航空を傘下におくIAGグループを納得させることができたものとみられています。

 今回の株式取得によりターキッシュエアラインズは、ヨーロッパとラテンアメリカを結ぶ主要な玄関口であるマドリードに拠点を築くことができ、EUの外資規制に抵触することなく、航空会社の事業展開能力を大幅に拡大することができます。

 なお同社は、規制当局に認可取得が見込まれる2026年に3億ユーロの社債を25~27%の株式に転換する予定です。Photo : Turkish Airlines

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