インド首相、トランプ関税に直面で国産品使用を呼びかけ

インドのモディ首相は9月20日の演説で、外国製品の使用を取りやめ、代わりに国産品を使う自給自足を進めるように国民に呼びかけた。8月29日、都内で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[ニューデリー 21日 ロイター] – インドのモディ首相は20日の演説で、外国製品の使用を取りやめ、代わりに国産品を使う自給自足を進めるように国民に呼びかけた。

トランプ氏がインドからの輸入品に最大50%の関税を課したことを受け、モディ氏は「スワデシ」と呼ばれるインド国産品の使用を訴えてきた。モディ氏の支持者らは、14億人規模の人口を抱えるインドで絶大な人気を誇ってきた米国ブランドのマクドナルド、ペプシコの炭酸飲料「ペプシ」、アップルなどをボイコットする不買運動キャンペーンに乗り出している。

21日からの幅広い消費税減税に先立ち、モディ氏は「私たちが日常的に使用している商品の多くは外国製であり、私たちはそれを知らないだけだ。それらを追い払う必要がある」とし、「インド製品を買うべきだ」と訴えた。外国製品について特定の国名は挙げなかった。

また、小売業者に対してインド製品の販売に力を入れるように求め、そのことが国の経済成長を促進すると主張した。

多くのインド企業はこの数週間、国産品のプロモーションを強化している。

インドのゴヤル商工相は近く米首都ワシントンを訪問し、米国側と貿易交渉を実施する見通しだ。

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