米、EUへの輸入依存加速 中国上回る=民間調査

米国は一般的に想定されているよりも欧州連合(EU)からの輸入に大きく依存しており、EUからの輸入総額と輸入品目数は中国を上回っている。ドイツ経済研究所(IW)の調査で明らかになった。写真は米ロサンゼルス港。5月撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)

[ベルリン 18日 ロイター] – 米国は一般的に想定されているよりも欧州連合(EU)からの輸入に大きく依存しており、EUからの輸入総額と輸入品目数は中国を上回っている。ドイツ経済研究所(IW)の調査で明らかになった。

米国のEUへの輸入依存度は過去15年で大幅に上昇しており、輸入品目の少なくとも50%がEUからのものだという。品目群の数は2010年には2600超だったが、昨年は3100超に増えた。

調査結果によって、EUが対米関税協議でより強い影響力を持つことができたかもしれないことが示された。大半のEU産品には現在、米国が15%の関税を課している。

米国によるEU産品の輸入額は2870億ドルと、10年の2.5倍近くに膨らんだ。

一方、昨年の中国からの輸入は2925品目で、総額2470億ドルだった。IWは米国の対中依存が、リスク低減の取り組みを通じて大幅に低下したと指摘した。

研究の共著者であるサミナ・スルタン氏は、この調査について「米国が関税を引き上げ続ければ、自ら墓穴を掘ることを明確にするために利用できる」との見方を示した。

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Miranda Murray

Speed editor on the Berlin hub who provides general coverage on everything from politics to energy in Germany, Austria and Switzerland, with the goal of getting the news out as quickly as possible. Miranda previously worked at the German press agency dpa and Chicago Tribune

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