ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストが、ブルームバーグとのインタビューで、ドイツが約束する抜本的な財政改革の実現を待つ中、世界の投資家は、欧州株の上昇に疑問を抱きつつあると指摘した。

  ゴールドマンのストラテジスト、シャロン・ベル氏とクリスチャン・ミュラーグリスマーン氏は、人工知能(AI)への関心の高まりが米国株を押し上げ、中国が新興市場で好調なパフォーマンスを示す中、世界の運用マネジャーは欧州の後れを懸念していると述べた。

  ミュラーグリスマーン氏は「他の地域の勢いが良いため、欧州は買いリストの最下位に追いやられた」と指摘した。ベル氏は、欧州各国が実際に支出を増すかどうか、懐疑的な見方が広がっていると述べた。

  ストックス欧州600指数は1-3月期(第1四半期)、ドル建てベースで米国株を上回る過去最高のパフォーマンスだった。欧州最大の経済大国ドイツが防衛・インフラ投資に数千億ユーロを投入すると表明し、政府の借り入れの厳格な管理で知られてきた同国の方針が大きく転換したためだ。

  だが、ここ数週間、経済成長の兆しや利下げへの期待を受け、投資家が米国資産に再び殺到しているため、ストックス欧州600のリードは消失した。AIへの熱狂の再燃も、テック大手株を押し上げている。S&P500種株価指数は今年12%上昇して過去最高値を更新した一方、ストックス欧州600は8.6%上昇にとどまり、3月のピークを下回っている。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)の最近の調査では、欧州株への資金配分が9月に減少したことが判明した。ただし、ファンドマネジャーが完全に悲観的というわけでもなく、5%超の下落を予想している調査対象者はいなかった。ベル氏らは、ドイツの支出計画に対する懐疑論はある一方で、この計画が支えとなり、投資家が欧州の「極端な下落シナリオを懸念しにくくしている」と指摘した。

  ベル氏は、経済成長率の改善を背景に、企業利益が2026年に4%、27年に6%増加し、今後12ヶ月でストックス欧州600指数が約5%上昇すると予測している。同氏は「欧州が公約の4分の3を果たせば、市場は非常に好調になるだろう」と述べた。

原題:Goldman Sachs Says Investors Turn Skeptical on European Stocks(抜粋)

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