中国はレアアースの厳格な輸出管理継続=在中国EU商工会議所

 在中国欧州連合(EU)商工会議所のイェンス・エスケルンド代表は16日、中国はレアアース(希土類)の対EU輸出について7月に円滑化で合意したにもかかわらず厳格な管理を続けており、EU企業は事業の閉鎖や損失の発生を見込んでいると述べた。写真は2010年10月、中国江蘇省の港で撮影

[北京 17日 ロイター] – 在中国欧州連合(EU)商工会議所のイェンス・エスケルンド代表は16日、中国はレアアース(希土類)の対EU輸出について7月に円滑化で合意したにもかかわらず厳格な管理を続けており、EU企業は事業の閉鎖や損失の発生を見込んでいると述べた。

記者団に「7月24日のEU・中国首脳会議で合意と約束が交わされたにもかかわらず、われわれの会員企業の間では依然として深刻なボトルネックが見られる」と説明。「首脳会議以降、実質的な変化は見られないと言ってよいと思う」と述べた。

在中国EU商工会議所はEU企業の操業停止がさらに増えると見込んでいる。

中国の税関統計によると、中国は米、EUとの合意を受けて6月以降、欧州などへのレアアース磁石の輸出が急増している。

しかしエスケルンド氏によると、同会議所が関与した約140件の輸出許可申請のうち中国当局に承認されたのは4分の1未満にとどまっており、輸送の遅延による深刻な損失を避けるため、先手を打って早期に申請書を提出している企業もあるという。

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