加太中学校 課題解決にプログラミング学ぶ
和歌山市加太の加太中学校2、3年生30人が地元の魅力を発信するゲーム制作プロジェクトに取り組み、8月27日㊌、発表会を開いた。
南海電気鉄道株式会社や日本電気株式会社(NEC)などが連携する「関西地域共創プログラム」の一環。課題解決の糸口をゲームで表現し、まちづくりへの主体的な関わりを目指す。
昨年11月スタート。「町に人が減っている。どうすれば集まる?」「良さを知ってもらうには何が必要?」と意見を交わし、ゲームの内容を〝観光地や名物を紹介する加太巡り〟に決めた。情報モラルや基礎知識の授業を経て、当日はプログラミングやデザインなどの担当別にそれぞれ作業。全体を組み合わせ、チーム毎に発表した。

互いのゲームを発表しあう生徒たち。素材集めからプログラミングまで取り組んだ
問題に答えるクイズゲームと、選択肢によって行き先が変わるノベルゲームの2種類。砲台跡や加太さかな線、揚げパンなど、名所や食べ物の写真をふんだんに取り入れた。オリジナルキャラクターが登場したり、「めでたい電車かしらのつり革の形は何でしょう?」の問いに手を挙げて答えたりするなど、互いに盛り上がった。
3年の阪口樹紀さんは「地元の人と距離が近いなど、他にはない加太のいいところを伝えようと工夫しました。プログラミングが難しかったけど、最後までやりきれて達成感でいっぱいです」と笑顔で振り返った。
鳥居純子校長は「プロジェクトを通じて、今まであたり前と思っていた地域の価値を再認識できたと思う。歴史や文化といった教科横断的な学びから、生徒たち自身にも大いに発見があったようです。何より皆の想像以上の頑張りに驚きました」と目を細めていた。
ゲームは後日、学校のホームページに掲載される予定。
(ニュース和歌山/2025年9月13日更新)
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