満月が地球の影にすっぽりと入る皆既月食が8日未明、3年ぶりに国内で観測された。本県でも影に隠れた月が赤く染まる様子が各地で見られた。
月食は全国同じタイミングで起こり、皆既食に先立ち、月の一部が欠けて見える「部分食」が午前1時27分に始まり、同2時30分には月が完全に影に覆われた。
都城市梅北町の金御岳では皆既食最大の同3時13分、雲の合間から赤黒い「赤銅色」となった月が観測された。同5時過ぎには再び満月の姿が確認できた。
鹿児島市から友人と訪れた、大学3年生の大窪海晟(かいせい)さん(20)は「地球の影を感じ、温かい気持ちになった。まるで映画を見ているようだ」と話した。
次回、日本で見られる皆既月食は来年3月3日。
【写真】左から、部分食が始まった月(午前1時27分)、最大食となり「赤銅色」に変化した月(同3時13分)、部分食が間もなく終わる月(同4時41分)=8日、都城市・金御岳
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