９月６日、米中西部の大都市シカゴでトランプ米大統領による移民取り締まりの強化をちらつかせるＳＮＳ投稿に反発する数千人規模のデモが繰り広げられた。写真は６日、シカゴでメキシコ独立記念日を祝う人々（２０２５年 ロイター/Jim Vondruska）
[シカゴ ６日 ロイター] – 米中西部の大都市シカゴで６日、トランプ米大統領による移民取り締まりの強化をちらつかせるＳＮＳ投稿に反発する数千人規模のデモが繰り広げられた。
トランプ氏はＳＮＳに映画「地獄の黙示録」をパロディー化した加工画像を投稿。画像ではシカゴの遠景とともに、米軍将校に扮したトランプ氏の背後で炎が吹き上がっている様子が描かれ、「朝の強制送還の匂いが大好きだ」というコメントが添えられている。
デモに参加したトレーシー・キノネスさん（５０）は、グアテマラから難民として米国にやってきた父を最近亡くした。「父のために来た。路上から連れ去られているのは犯罪者ではない。家族が引き裂かれている」と話し、取り締まり強化を見直すように訴えた。
ペグ・デブリンさん（７６）は「ファシズムの台頭」に抗議してデモに参加したと説明。ドイツ系ユダヤ人だった母親はかつてファシズムを逃れるために欧州から米国に移住しており、「ここで同じことが起きるのを黙って見過ごすつもりはない」と語気を強めた。
シカゴは例年ならこの時期、メキシコ独立記念日を祝うムードに包まれるが、今年は移民強制送還への不安やこうした政策に反発するデモが水を差した。
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