全国一のすだちの産地、徳島県神山町で、大阪・関西万博に出展している徳島県のブースを訪れた人たちが、7日、すだちの収穫を体験しました。

すだちは徳島県が全国の出荷量の9割以上を占める特産品で、中でも神山町はおよそ500軒の農家が生産する全国一の産地です。

神山町や県などは、すだちの魅力を知ってもらおうと毎年、収穫体験を行っていて、ことしは大阪・関西万博の会場に出展している県のブースを訪れた人たちにも参加を呼びかけたところ、大阪や兵庫などからおよそ50人が集まりました。

参加者たちは、はじめにできるだけ実の近くの部分にはさみを入れて収穫するよう教わったあと、大きさや色を見極めながら、直径3センチほどに育ったすだちを一つ一つ摘み取り、持ち帰っていました。

すだち農家の高齢化や人手不足が課題となる中、県などはこうした取り組みを通じて新たな担い手の確保やブランド力の向上などにつなげたいとしています。

万博をきっかけに大阪から親子で参加した30代の女性は「収穫は初めてで、子どもが夢中になって楽しんでいるので来てよかったです。持ち帰ったすだちはそうめんやうどんに添えたいと思います」と話していました。

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