南半球4カ国対抗戦ザ・ラグビーチャンピオンシップ第3節 ニュージーランド 24―17 南アフリカ ( 2025年9月6日 ニュージーランド・オークランド )
<ニュージーランド×南アフリカ>通算100キャップ目を勝利で飾ったニュージーランドのFLサベアはSHプレストン(21)抱き合ってと喜ぶ(AP)
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世界ランキング1位のニュージーランド(NZ)が同2位の南アフリカを地元で24―17(前半14―3)と破り、今大会2勝1敗(勝ち点10)として1位の座をキープした。NZは23年W杯決勝を含む南ア戦の連敗を4でストップし、通算対戦成績は63勝42敗4分け。オークランドのイーデンパークでは1994年8月からテストマッチ51戦不敗とした。南アは1937年9月を最後に勝てていない“鬼門”イーデンパークでは9戦未勝利で、今大会1勝2敗(勝ち点5)となった。
前節に敵地でアルゼンチンに苦杯を喫したNZが、序盤は優位に進めた。前半2分、敵陣左ラインアウトからの攻撃でSOボーデン・バレットが右オープンへクロスキック。倒れ込みながらキャッチしたWTBナラワがディフェンスに来た南アFBルルーと入れ替わる形で抜け、右中間へ先制トライを決めた。
前半17分にはB・バレットの「50:22」による敵陣右ラインアウトのチャンスをつかんだNZが、ロングスローのサインプレー。中央突破したFBジョーダンのトライで14―0とした。ここから南アも盛り返し、同23分にSOポラードがPGを決めたが、25分のPGはわずかに外した。
後半はNZが11分、途中出場のFBマッケンジーのPGで17―3としたものの、南アは同22分、敵陣左中間の相手スクラムを押したターンオーバーから途中出場のNo.8スミスが左中間ゴール前まで突進。フッカーのマークスがねじ込み、10―17と1トライ差に迫った。
しかし南アは後半25分、スミスがトライを妨害する反則でイエローカード。1人多いNZは同27分、CTBトゥパエアがポスト右へ飛び込んで24―10とリードを広げた。南アは34分、相手ゴール前スクラムから攻め、途中出場のSHライナーが左中間へグラウンディングして再び7点差としたが、NZはこの試合が通算100キャップのFLサベアのジャッカルなどで守り切った。
オーストラリア・タウンズビルで行われたもう1試合は、世界ランク6位の地元オーストラリアが同7位のアルゼンチンに28―24で“逆転サヨナラ勝ち”して2勝1敗とした(勝ち点9)。7―21で迎えた後半、22歳の新星CTBアウクソスアリーが7分、23分と2トライを挙げて同点。21―24と3点差を追う後半40分過ぎからは敵陣で3度PKを得ながら全てPGを狙わずに攻め続け、同46分にPRベルが左中間へ劇的な逆転トライをマークした。
途中出場で殊勲のベルは「最後に勝利をつかめて最高。自分たちのシステムを信じることができた」と笑顔で話した。両者の通算対戦成績はオーストラリアの30勝9敗3分け。アルゼンチンは1勝2敗となった(勝ち点5)。
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