ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.09.05 11:23

6年ぶりに開催された朝中首脳会談をめぐり、4日(現地時間)、米国メディアでは北朝鮮が中国との関係復元を進めているという解釈が出てきた。

米公共ラジオNPRはこの日、「これまで朝中関係に疑問が提起されてきたが、専門家らは金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が北朝鮮の最大の貿易国であり援助提供国である中国との関係を復元することを望んでいると話す」と報じた。

NPRは「この数年間、金正恩委員長の外交政策はロシアに集中した」とし、北朝鮮がウクライナと戦争中のロシアに戦闘兵力や弾薬を支援した点に言及した。ロシアはその見返りに北朝鮮に経済・軍事的支援を提供した。最近ロシアのプーチン大統領は派兵北朝鮮軍について「英雄的行為」と高く評価し、金正恩国務委員長に公開的に感謝の意を表した。これに対し中国内部からは牽制と懸念の視線が向けられたりした。

NPRは金委員長が今回北京を訪問した背景について、北朝鮮がロシア-ウクライナ戦争が終わる可能性に備える必要性を感じている可能性があると分析した。また、金委員長がトランプ米大統領との対話が再開される場合に備えて対米交渉力を高めようとしているとも指摘した。

一方、今回の中国の80周年戦勝節軍事パレード行事を契機に金委員長と中国の習近平国家主席、プーチン大統領が集まり、朝中ロの連携が強まるのではという見方が出ている。しかし専門家らはまだ断定するのは早いと診断した。

南京大学国際関係学院院長の朱鋒教授は世界で最も閉鎖的で権威的な国の北朝鮮と一つになるのは中国のイメージを害するおそれがあるとし、「中朝ロ関係が強まると過度に解釈するべきではない」とNPRに話した。

ブルームバーグ通信は「習主席と金委員長が6年ぶりの会談で、両国間の長い関係を確認した」とし「中国は以前から北朝鮮の主要後援者の役割をしてきた。米国とその同盟国が北朝鮮制裁を維持する間、北朝鮮経済が持ちこたえられるよう命綱を提供してきた」と報じた。

金委員長と習主席はこの日、中国北京人民大会堂で首脳会談を開き、両国の協力強化などについて議論した。

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