「あいうえお学舎」前であったオープンを祝う記念式典=加賀市山代温泉の萬松園あいうえおの杜で
室内遊戯室が人気空中回廊にミスト 加賀市山代温泉の里山として親しまれていた萬松園(ばんしょうえん)で山代温泉中心部の新たな観光スポットとして市が整備を進めていた公園「萬松園あいうえおの杜」がオープンした。遊具で遊んだり、オープンを祝うイベントを楽しんだりする家族連れらでにぎわった。(小川祥)
公園は約3・7ヘクタールで、事業費は8億5500万円。アスレチック遊具などを備えた芝生広場やドッグランのほか、見晴らし台までの約360メートルのヒノキや能登ヒバでつくられた空中回廊があり、里山の自然に触れながら、散策を楽しむことができる。空中回廊では、午前9時から3時間ごとに計3回、ミストが噴射され、雲海のような景色も楽しむことができる。
木造2階建ての体験学習施設「あいうえお学舎」には、公園近くの薬王院温泉寺の初代住職明覚が基礎を作ったとされる五十音図などについて学ぶことができるギャラリーのほか、乳幼児らが遊べる室内遊戯室などがある。敷地内には、コテージやキャンプができる設備もある。
記念式典が30日にあり、宮元陸市長は「山代温泉の皆さんにとって大切な場所である萬松園を再生させ、より多くの人でにぎわうことを願う。官民でスクラムを組み、観光の大逆転を果たしていきたい」とあいさつ。山代温泉まちづくり推進協議会の南出憲泰会長は「薄れつつあるコミュニティーの創造の地として、地元としても有効に活用していきたい」と述べた。
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