2025年8月29日 18:04

岩手県の職員が上司からのパワーハラスメントを受け自殺した問題で、県は県議会からの再発防止などに関する申し入れに対し、29日回答をしました。
5年前、県職員が当時の上司から30分ほど立たされて叱られるなどのハラスメントを受け、精神疾患にかかり、自ら命を絶ちました。
県は賠償金を支払うため議会の承認が必要となり、今年6月に初めてこのことを公表しましたが、それまでは「遺族が公表を望まなかった」として非公表としていて、県議会は7月、県に対し情報提供の改善や再発防止の申し入れを行っていました。
県は29日、県議会に今後深刻な事案が起きた場合には、被害者や遺族の同意を得て、議会に報告し概要を公表すると回答。また、職員研修や相談窓口の拡充など、再発防止に向けた取り組みを進めるとしています。
県総務部・福田直部長
「いかなる形でも同意は得て、どこまでの概要になるかはケースのよって異なると思うが、報告・公表は必ずさせていただくということは改めて整理した」
岩手県議会 工藤大輔議長
「再発防止も含めて議会、あるいは県民にも報告しなければならない案件だと思うので、執行部のほうには改めてそういった対応がされることを求めていきたい」
最終更新日:2025年8月29日 18:51

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