ブラジル連邦警察と歳入庁は28日、燃料業界でのマネーロンダリング(資金洗浄)や詐欺といった組織犯罪の撲滅に向け、大規模捜査に着手した(2025年 ロイター/Amanda Perobelli)
[サンパウロ/リオデジャネイロ/ブラジリア 28日 ロイター] – ブラジル連邦警察と歳入庁は28日、燃料業界でのマネーロンダリング(資金洗浄)や詐欺といった組織犯罪の撲滅に向け、大規模捜査に着手した。犯罪組織は不正な利益の隠蔽(いんぺい)に金融企業や投資ファンドを悪用し、数百億レアルの資金を動かしているとみられ、組織の解体を目指す。
今回の捜査は組織犯罪対策としては過去最大規模で、8州で約350枚の捜索令状を執行し、10億レアル超の資産を押収する。
歳入庁によると、2020─24年に犯罪組織が関与した犯罪収益は、燃料輸入で100億レアル超、ガソリンスタンド絡みで520億レアル、ITによる金融取引で460億レアルに上るという。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
WACOCA: People, Life, Style.