雇用鈍化が続くかに注目
9月5日に米国の8月の雇用統計が発表される。7月は過去2カ月分の下方修正と併せて雇用者数の伸びは大幅に鈍化した。8月に持ち直すのか、労働市場の動向を見極めるうえで注目される。
7月を振り返ると、非農業部門雇用者数は前月比7.3万人増と市場予想の同10.4万人増を下回った。また、過去2カ月分が2020年5月以来となる合計25.8万人減の大幅な下方修正となった。この結果、過去3カ月の平均増加ペースはわずか3.5万人増とコロナ禍で雇用が減少した20年6月以来の低水準だ。
過去分の大幅下方修正は、金融危機やコロナ禍など景気の転換点にみられた。ただし、今回は季節調整や推計の基となる事業所調査の回答率低下などが影響した可能性もある。実際に州・地方政府の教育分野の雇用者数が夏休み絡みとみられる要因で大きく変動したほか、初期回答率がコロナ禍前の6割台から足元は4割台に低下し、速報値の不確実性が高まったことなどが指摘されている。
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週刊エコノミスト
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