伊賀流忍者発祥の地として知られる三重県伊賀市に、本格的な“忍者”修行ができる新たな施設が完成し、オープンに先立ちメディアや市民を対象にした内覧会が行われました。

この施設は、中心市街地に観光集客施設を設けて町全体の活気につなげようと、市が民間の経営力などを活用して取り組むPFI事業で完成させたもので、海外でも人気の“忍者”をテーマにリアルを追求した体験型施設です。

内覧会には、応募した市民およそ150人が参加しました。

施設の中は1階から3階までが吹き抜けとなっていて、実在する忍術書の「万川集海」をコンセプトに、▼書物に登場する45の忍術からいくつかのメニューを体験できる「忍修殿」と、▼音声ガイドに従いながら忍者の教えを学ぶ「魔堅窟巡り」の2つのコースがあります。

暗くて狭い通路が張り巡らされた空間では、本物の忍者になったような没入感が味わえる工夫が凝らされています。

これらの体験は身長1メートル10センチ以上の小学生以上が対象です。

体験した地元の小学4年生の男の子は「おもしろかった。手裏剣を投げて、的に当てたい」と話していました。

伊賀市産業農林部観光振興課の山田靖子課長は「伊賀流忍者のリアルを体験して楽しんで欲しい」と話していました。

この伊賀流忍者体験施設は、今月27日から本格的にオープンするということです。

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