米司法省高官は21日、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長に書簡を送り、住宅ローンを巡る不正疑惑でクック理事への調査を開始する意向を示唆するとともに、理事に辞任を促すよう要求した。
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書簡を送付したのは司法省高官のエド・マーティン氏で、これまでにアダム・シフ上院議員(カリフォルニア州)やニューヨーク州のジェームズ司法長官に対する調査を主導してきた人物だ。
クック理事の件については「さらなる調べが必要だ」と同氏は指摘。「現時点で、クック氏を理事会から排除するよう求める。手遅れになる前に、本日中に実行を!」と述べた。その上で「結局のところ、疑念がくすぶる中で理事を続けることが適切だと考える米国民はいない」と記した。
だが、パウエル議長に上院の承認を経て就任したクック理事を解任する権限はない。解任できるのは大統領のみで、その場合も「正当な理由」が必要とされる。
クック理事は20日、「辞任を強要されるつもりはない」と表明し、職にとどまる意向を示唆していた。
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原題:DOJ to Investigate Federal Reserve’s Cook, Urging Removal(抜粋)

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