大久保秀昭監督は「ラグザス presents WBSC U-12 野球ワールドカップ2025」での目標について、「もしもう一人橋本がいたら、日本が初のU-12野球ワールドカップで優勝すると公言するだろう」と冗談交じりに語った。現在、日本はスーパーラウンドの順位で3勝1敗と首位に立っている。

木曜日、橋本翔太朗は無敗だった韓国を相手に6イニングを1安打に抑えたが、翌日のドミニカ戦では日本は6投手を投入して勝利した。

大久保はアトランタ1996オリンピックで日本のレギュラー捕手を務めており、投手の才能を見抜く力が高い。

大久保監督は通訳を介して、「橋本には最初から感銘を受けていました。ビデオ審査で選考を始めたのですが、彼の動画はすぐに私の心を捉えました。この年齢ではすでに成長している選手もいれば、まだこれからの選手もいます。だから、誰がピッチャーになるかを見極めるのは簡単ではありません。橋本はピッチングに対して素晴らしい感覚を持っています。走ることもできますし、何でもこなせます。近いうちにU-15、U-18レベルで日本代表として活躍する姿が見えるでしょう。彼は万能選手に成長できる二刀流選手ですが、良いピッチャーになる可能性も秘めていると信じています」と称え、

「代表チームに参加してからも、彼は多くのことを学びましたが、私たちに参加した時点ですでに多くのことを知っていたと思います。特に、彼のメンタリティはすばらしいです」と付け加えた。

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橋本は7月26日のキューバ戦で自身初の完投勝利を飾った。80球中60球がストライクで、被安打3、与四球1を記録した。7月31日の韓国戦ではさらに良い投球を見せ、6回に許したヒットはわずか1本、投球数は72球でうち50球がストライクだった。

橋本は、「 思い通りに速球をだし、安定してストライクを投げることができました。打者のタイミングを外すために、チェンジアップやスライダーを使いました」と語った。

腕に負担がかかりやすい変化球であるスライダーを習得するのは容易ではない。いつ覚えたのか尋ねると、「ずいぶん前です。小学校4年生の時なので、10歳でした」と答えた。

橋本は7歳で野球を始め、今後も続けるつもりだという。「プロ野球選手になりたいし、プロとして国際大会で日本代表としてプレーしたいです」と夢を語った。

「好きな選手は山本由伸選手です。彼は私の憧れです」

山本由伸は26歳で、MLBのロサンゼルス・ドジャースで2シーズン目を迎えている。彼は2019年のWBSCプレミア12、東京2020オリンピック、2023年のワールド・ベースボール・クラシックで日本の優勝に貢献した。

「山本選手は素晴らしい投手だし、野球で一番好きなのはピッチングです」と橋本は言い、野球の試合に勝つのはチームの努力だと付け加えた。橋本は何が何でも三振を取りに行くタイプではない。「もちろん、チームメイトに頼っていますし、大事なのはどうやってアウトを取るかではなく、アウトを取ることです。」と語り、

最後に一つ、完投して疲れなかったかと質問してみると、「ぜんぜん疲れたりしてません」と屈託ない口調で答えた。

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