フランス南部で、過去約20年間で最大規模の山火事が発生し、ブドウ畑や農地に被害が及んでいる。これまでに1人が死亡し、住民は避難を余儀なくされている。
現地当局によると、オード県では消防士約2100人が消火活動に当たっている。6日時点で、十数人が負傷。消防士1人が重体となっている。複数の道路が閉鎖され、数千世帯で停電が発生した。
気候変動に伴い、欧州では熱波が激しさを増している。欧州大陸は、世界で最も急速に温暖化が進んでいる。暴風雨や山火事など極端な気象現象が増えており、特に地中海沿岸地域でその影響が顕著だ。
公共ラジオ、フランス・アンフォによると、火災は5日に発生し、パリの面積を上回る1万6000ヘクタールが焼失した。最近の熱波で農地が乾燥しており、燃え広がるのが速かった。

8月6日に公開された消火活動の様子の写真(フランス・オード県)
Source: Aude Departmental Fire and Rescue Service

8月6日に公開されたオード県の山火事の写真。濃い煙が立ち上がっている。
Source: Aude Departmental Fire and Rescue Service
原題:Deadly Wildfires Ravage Southwest France as Heat Wave Builds (2)(抜粋)

WACOCA: People, Life, Style.