米国がロシアに求めるウクライナとの停戦合意期限が8日に迫る中、ウィトコフ米特使がモスクワ入りし、協議に臨む。交渉期限までに停戦合意に至らない場合、トランプ米大統領は新たな対ロシア制裁を発動する可能性がある。
ロシアのプーチン大統領は、ウクライナでの軍事作戦を放棄しない姿勢を示しているが、事情に詳しい複数の関係者によると、空爆の停止を含めた譲歩案を米国に提示する可能性がある。経済制裁の回避が狙いだ。

ゼレンスキー氏(左)、トランプ氏(中)、バンス氏(右)
Photographer: Jim Lo Scalzo/EPA/Bloomberg
ウィトコフ氏は6日にモスクワに到着。期限2日前のロシア訪問は、トランプ氏の姿勢が明確に変化したことを示している。同氏は当初、ウクライナのゼレンスキー大統領に停戦を迫っていたが、ここ数週間はプーチン氏へのいら立ちを強めている。
トランプ氏に近い複数の関係者によると、ロシアの無人機(ドローン)による攻撃や破壊されたウクライナの都市の映像が同氏に強い印象を与えたという。
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ウィトコフ氏(左)、プーチン氏(右)
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トランプ氏はロシア経済の苦境が深まれば侵攻が終結するとみている。CNBCとの5日のインタビューでは、「エネルギー価格が十分に下がれば、プーチンは人を殺すのをやめるだろう」と語った。さらに、「エネルギー価格があとバレル当たり10ドル下がれば、彼には選択肢がなくなる。彼の経済はひどいからだ」とも述べた。
ゼレンスキー氏はトランプ氏と5日に電話会談し、「生産的」な話し合いができたと明らかにした。
ホワイトハウスは電話会談の実施を認めたが詳細には触れなかった。また、ウクライナメディアの報道によると、ケロッグ米特使(ロシア・ウクライナ担当)が週内にキーウを訪問する見込み。
原題:Trump Envoy Arrives in Moscow in US Gamble to End War in Ukraine(抜粋)

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