山口県下関市と九州を結ぶ「関門トンネル」について、政府は、老朽化に伴う修繕費用などを確保するためことし9月30日までとしていた料金の徴収期限を20年延長することを決めました。
昭和33年に開通した全長3461メートルの「関門トンネル」は下関市と北九州市を結ぶ有料の海底トンネルで、「関門橋」とともに本州と九州を結ぶ大動脈としての機能を担っています。
道路公団の民営化を受けて20年前の平成17年からは西日本高速道路が管理していますが政令で料金の徴収期限がことし9月30日までと定められていました。
これについて政府は、開通から60年以上が経過し日常の維持管理や老朽化に伴う修繕費用を確保する必要があるとして、料金の徴収期限を20年延長することを決めました。
関門トンネルの料金の徴収をめぐっては、西日本高速道路の有識者検討会もことし4月、利用者負担の継続が必要だなどとする提言を取りまとめていました。
政府の決定について西日本高速道路は「関門トンネルが引き続き大動脈としての機能を発揮し続けることは大変重要であり、これまでの知見を生かしながら維持管理に貢献していきたい」とコメントしています。
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