新たに公開した外装の完成予想図。装飾類に変化も

 JR北海道は、導入予定の観光列車「赤い星」「青い星」について、運行開始時期を2027年と発表した。

 いずれも「スタートレイン計画」として、地域活性化を目指し導入するもの。当初は2026年内に運行開始との発表だったが、改修に時間がかかるとして一時未定になっていた。今回新たに公開した運行計画では、「赤い星」が2027年2月に函館線・石北線(札幌~網走)で、「青い星」が同6月に富良野線(旭川・美瑛~富良野)のコースでデビューする。

 赤い星はその後4月~7月に釧網線(釧路~知床斜里)で、7月~11月には貸切のクルーズ列車として運行。青い星は9月まで富良野線を走行するが、発表時点で次の運行は2028年1月の釧網線コースとなっている。発売方法などは決まり次第発表する。

新たに発表した運行計画

 また今回の発表では、新しい車内の完成予想図や詳細な車内構成も公開した。外装を見ると、従来の予想図から前頭部や側面に装飾を追加。ロゴマークも更新しており、貫通扉上には「RS」「BS」の文字をデザインしている。一部の客用扉が展望窓になっているのもポイントだ。

 赤い星の内装には、各号車ごと異なる座席配置を採用する。1号車はボックスシートを基本に、フリースペースとしてサロンも設置。ロングシート風に並んだ座席や、側面の展望窓を眺める座席を用意する。2号車もフリースペースで、こちらは食事がとれるラウンジカーとなる。ソファ型の座席や半円形に窓を囲む座席など、多様な楽しみ方を可能とする。

 3号車は、通路とパーテーションで区切ったテーブル付きのセミコンパートメントに。完成予想図からはクロスシートのような座席を設けた開放室も確認できる。4号車は畳敷きの個室からなる車両とし、ボックス型の5~6人用個室のほか、車端部には広めの2人用個室を設置。茶室も設けるという。

 一方、青い星は4人掛けの大型テーブル付きボックスシートが基本の内装。各車両には、足元まで広がる展望窓を設けた展望室を設ける。

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