小学6年生と中学3年生を対象にしたことしの「全国学力テスト」の結果が公表され、小学生ではすべての教科で正答率が全国平均を上回った一方で、中学生では下回りました。
「全国学力テスト」は子どもたちの学力や学習状況を把握・分析し、授業などの改善につなげようと文部科学省が全国の小学6年生と中学3年生を対象に毎年4月に行っています。
ことしの結果が公表され、県内の小学校の平均正答率は国語が69%、算数が60%、理科が60%で、国語と算数が2ポイント、理科が3ポイント全国平均を上回りました。
一方、県内の中学校の平均正答率は、国語が53%、数学が45%で全国平均と比べて国語が1ポイント、数学が3ポイント全国平均を下回りました。
また中学校の理科については、今回から正解した数ではなくて正解した問題のレベルに応じてスコアが算出されることになっていて、大分県の平均は501と全国平均を2ポイント下回りました。
この結果について県義務教育課は、記述に課題が見られたなどとしています。
そのうえで、授業改善の重点事項として子どもが考える場面を明確にすることや書く活動の機会の保障を挙げているほか、経験年数の浅い教員への指導支援を行うとしています。
県義務教育課は、「原因を分析してどこに弱点があるのか、どうすれば改善するのか各学校で協議し、2学期以降の授業にいかしてほしい」としています。
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