フランス統計局(INSEE)が7月31日に発表した、7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.9%増で、6月から横ばいだった。フランスのインフレ率は、欧州中央銀行(ECB)の2%目標を大きく下回る水準で推移しており、政策担当者がさらなる利下げの可能性を残す根拠になりそうだ。
ブルームバーグがまとめたアナリストの中央値予想は0.8%増だった。フランスでは、インフレ率がほぼ1年間にわたりECBの目標を下回っており、2月以降は1%未満が続いている。
フランスの軟調な指標は、ユーロ圏の穏やかなインフレ状況を反映しており、ECBの一部当局者は、年内に金融緩和を行う正当性を示すものと主張している。ECBは24日、8会合連続の利下げを経て、政策金利の据え置きを決定した。
フランス銀行のビルロワドガロー総裁は、米国による欧州製品への関税引き上げが物価を押し上げるとは考えにくく、またユーロが今年に入ってドルに対して上昇していることがインフレ抑制要因になるとして、中銀はあらゆる選択肢に対して「完全に開かれているべきだ」と述べている。
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一方、他の政策担当者の中には、インフレ率が目標水準に達している以上、大きなショックがない限り、これ以上の利下げにはあまり根拠がないとする声もある。2日に発表される7月のユーロ圏全体のインフレ率は、1.9%とわずかな鈍化が予想されている。
スペインでも同日インフレ率が発表され、2.7%と予想以上に加速した。
原題:France’s Inflation Stays Below 1% as Energy Weighs on Prices (1)(抜粋)

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