欧州連合(EU)は、米国による関税措置に備え、インドを含むアジア太平洋地域の国々との貿易協定を一層強化する方針だ。EU幹部が明らかにした。

  「アジア太平洋地域の国々と、どこまで幅広く、深い関係を築けるのかを探る必要がある」と、リベラ欧州委員(競争政策担当)が14日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語った。

  インドとの間で進められている自由貿易協定(FTA)交渉は「非常に重要だ」と述べた。EUは年内の妥結を見込んでいる。

WATCH: Ribera speaks on Bloomberg Television.

Source: Bloomberg

  トランプ米大統領による一連の新たな関税措置の発表を受けて、EUは影響を受ける他の国々との連携を強化する準備を進めていると、ブルームバーグ・ニュースが報じている。

  リベラ氏は2日間の会合のため訪問中の北京でインタビューに応じた。丁薛祥副首相らと気候変動を中心に協議する。

  トランプ氏は現在、関税導入に向けた交渉の最終段階で貿易相手国に圧力を強めている。リベラ氏は、EUとして米国との協議を継続する意向を示しつつも、関税が現実化した場合は他の市場への輸出強化に一層力を入れていくことを示唆した。

  欧州委員会副委員長も務めるリベラ氏は「われわれは引き続き、回復力を強めるとともに、法の支配を尊重する他の開かれたパートナーや同盟国との連携強化に取り組んでいく必要がある」と述べた上で、それが「平和で公正な貿易の流れを維持することにつながる」と強調した。

  リベラ氏の訪中に続き、来週にはEU・中国首脳会談が予定されている。

  中国はEUとの関係強化を模索しているが、EU側は中国の過剰生産能力、EU企業の中国市場へのアクセス欠如、およびロシアによるウクライナ侵攻後の中国のロシア支援について懸念を示している。

  EUはまた、中国によるレアアース磁石の新たな輸出規制が欧州の産業界に打撃を与えていることにも不満を示している。

  リベラ氏は中国によるレアアース支配について「世界全体の繁栄の可能性を殺してしまうようなボトルネックであってはならない」と述べた。

原題:EU Official Says Bloc to Explore Asia Pacts as US Tariffs Loom(抜粋)

WACOCA: People, Life, Style.