長野市出身の藤澤涼架(32)がキーボードの3人組バンド「Mrs. GREEN APPLE」のライブ映像を上映する1日限りのイベントが12日、県内を含む全国324の映画館で開かれた。都内の会場で、ボーカル・ギターの大森元貴(28)、ギターの若井滉斗(28)と登壇した藤澤は映像について「Mrs. GREEN APPLEの新しい一面や、音楽の新しい楽しみ方が詰まっている」と魅力を語った。

 ライブは、ドラムや管弦楽器隊なども含めた大編成で、全19曲に新たなアレンジを加えた。藤澤は「僕たち演奏陣も、来てくださる皆さんも、より自由にその時間を楽しむ空間をつくることを重視した」と明かし、「毎回毎回新しいものが生まれる、すごく楽しいものだった」と笑顔で語った。

 「光のうた」は、大森が中学生の時に書いた曲。原曲ではハープだったパートを演奏したと司会者に問われた藤澤は「アレンジが決まった時は責任重大でした」としつつ、ステージでは「全部の空気感が相まって、自分のピアノがどうこうみたいなことじゃなくて、みんなで(「光のうた」の)世界をつくっている感覚で楽しめた」と振り返った。

 事前にX(旧ツイッター)を通じて募った質問では、ライブで披露した曲の中で一番自分の性格に近い曲は―と問われ、藤澤はメジャーデビュー盤の1曲目でもある「StaRt」と回答。ノリの良い部分としっとりした部分があるとした上で、「僕はその日の起伏が一番分かりやすく出ちゃう」と理由を語った。

 8日にデビュー10周年を迎えたことを祝して、サプライズでケーキとメンバーカラーの花束の贈呈も。客席のファンから一斉に「おめでとう」と言われた3人は「ありがとう」とうれしそうに応じていた。

 今回上映されたのは、昨年秋に横浜で開催し、10回で計約20万人を動員した定期公演「Mrs. GREEN APPLE on “Harmony”」の映像。収録したブルーレイとDVDが8日、ベストアルバム「10」と同時発売された。

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