欧州議会、中国のレアアース輸出規制巡り決議 首脳会議前に解除要求明確化

欧州議会は10日、中国政府にレアアース(希土類)輸出規制の解除を求める決議案を承認した。2018年10月撮影(2025年 ロイター/Francois Lenoir)

[ブリュッセル 10日 ロイター] – 欧州議会は10日、中国政府にレアアース(希土類)輸出規制の解除を求める決議案を承認した。賛成523、反対75、棄権14。今月下旬に開かれる欧州連合(EU)と中国の首脳会談は、レアアースが主要議題となる見込み。決議に法的拘束力はないが、EUで唯一直接選挙により選出された議員らの意思を明確にすることを狙った。

中国は世界のレアアースの約60%を採掘し、自動車や家電製品など幅広く使われるレアアース磁石の90%を生産する。米中貿易摩擦を背景に、中国は4月、レアアース輸出業者にライセンス取得を義務付ける措置を導入した。

決議では、こうした中国の規制には正当性がなく、譲歩を強要する威圧的な意図があり、中国は独占に近い立場で巨大な影響力があると指摘した。

中国の王毅外相はベルリンで先週、軍民両用(デュアルユース)品の輸出管理は標準的な慣行で、規制に基づく申請があれば欧州のニーズは満たされると主張した。決議では、欧州企業に手続きを簡素化する「グリーンレーン」を中国が設けていることにも言及した。

EU議員らはこのほか、EUに対し、国内重要鉱物採掘・加工プロジェクトの2030年目標を具体的な予算で裏付け、レアアースの戦略的備蓄の最低必要量を精査することも求めた。

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