広島国際空港に巨大壁画を制作!「核のない世界へ 広島メキシコ友好壁画」

 


 
【プロジェクト概要 】

2025年は原爆投下80年であり、世界が平和と核のない世界に向けた願いを新たにする重要な節目です。

「核のない世界へ 広島メキシコ友好壁画」プロジェクトでは、原爆投下80年の枠組みの中で、

①広島県とメキシコの友好関係、

②広島とメキシコに共通する「核のない世界」への願いや長年の取り組みおよび、

③「核のない世界」に向けて貢献した両国のノーベル平和賞受賞者の繋がり、

を主な題材として、広島国際空港の外壁にメキシコ人アーティスト姉弟(Adri del Rocio&CarlosAlberto GH)によって、壁画を制作することを目的としています。

広島県はメキシコのグアナファト州との友好提携をきっかけにメキシコとの交流を深めてきました。そして、メキシコは世界に比類ないくらい、国を挙げて核兵器のない世界に向けて精力的に外交活動を行ってきた国です。本プロジェクトでは、広島国際空港の場を活用して、インパクトのある形で、太平洋の両側で共通する核のない世界に向けたメッセージを発信することを目的としてます。 

 

●「つなげるアート」

また、「核のない世界へ 広島メキシコ友好壁画」は、広島の 「つなげるアート」プロジェクトの第4弾の作品として実施します。

「つなげるアート」は、広島県観光連盟の山邊昌太郎チーフプロデューサーのイニシアチブにより、「広島を世界一アートな街にする」ことをめざし、地域の企業・団体、行政、そしてアーティストが中心となり、広島にたくさんのアートを生み出すべくバトンを繋いでいく取り組みです。

 

【企画提案者・実行責任者の紹介 】

本プロジェクトは日本人の母とメキシコ人の父をもつ兄弟、グティエレス一郎とグティエレス実が発案・企画したものです。

グティエレス一郎 (左)

大阪で生まれ、幼児期よりメキシコで育つ。グアダラハラ大学・社会科学科を中退し、日本に留学。東京大学・教養学部相関社会学科卒。大学卒業後、NGOピースボートの国際コーディネーターとして、20カ国以上にて交流プログラムなどを企画・実施。ピースボートの活動の一環として、後にノーベル賞を受賞した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の活動に参加。ラテンアメリカで被爆者証言の企画・通訳および、ピースボートが寄港した都市などで平和首長会議の申請に関わり、20都市以上の加盟を実現。現在、某EU加盟国大使館の翻訳官を務める。※本プロジェクトは現在の職場とは関係なく、個人として実施しているものです。

 

グティエレス実 (右)
メキシコで生まれ育つ。グアダラハラだ大学美術専攻。通訳経験23年。世界一周の船旅を企画するNGOピースボートに14回乗船。その中、様々の寄港地にて広島・長崎の被爆者証言の通訳、証言会企画のサポートを行う。マツダメキシコ工場に6年間社長通訳として勤める。その中、政府間、日本が招待国となる国際芸術祭・  映画祭等、 広島グアナファト親善協会&グアナファト  広島アミーゴ会等に携わる。東京オリンピック2020に向け、 広島県にてメキシコ選手団の受け入れを行う。「広島・メキシコオリンピック委員会、日本・メキシコ友好記念壁画」を発案・企画・実施。クラウドファウンディング・スポンサーを通して資金調達成功。両国の架け橋として活動中。

 

【壁画を描くアーティスト姉弟の紹介】

 

アドリー デル ロシオ (Adry del Rocio)

カルロス・アルベルト  (Carlos Alberto GH)

※名前をクリックすると、instagramリンクを開きます。

壁画を制作するのは、世界で活躍するメキシコ人壁画家姉弟のAdri del Rocio氏とCarlos Alberto GH氏。ご姉弟は30年間のアートキャリアの中で、北米、南米、ヨーロッパ、中近東、アジアの25カ国以上で巨大な作品も含む壁画を制作した実績があります。人権、女性のエンパワーメント、環境やパンデミックなどをテーマにした社会的意義のある作品も数多く制作。

■アーティスト経歴■

・ 20以上䛾国際賞を受賞。

・世界中で90以上䛾団体展示会、 50以 上の個展を開催。

・床にチョークで描く3Dアート芸術祭に約20各国から招かれる。

・ ベニスにて世界一最も大きい3D画の新記録(ギネス)を築いたチームの一員。

・ メキシコ第二の都市、グアダラハラの歴史的建築物であり世 界文化遺産である「カバーニャス孤児院」にての「ハリスコ州のカラー・国際芸術祭」を4年連続開催。

 

■過去の作品紹介■

 

題名「無名な英雄達」 2015年、メキシコ・ハリスコ州の地域病院 10m x 7m

 

題名「心の故郷」 2019年、ドイツ・ベルリン 31m X 11.85m

 

【近年における広島とメキシコの友好関係 】

 

★ 2012年1月 広島が本社であるマツダ社がメキシコのグアナファト州に進出。 

   ・日系企業が次々と進出し、雇用創出にも貢献。             

   ・技術者や学生の交流が始まる。

 

★ 2014年11月 グアナファト州と広島県が友好提携を結ぶ。  

   ・両国で広島グアナファト親善会およびグアナファト広島アミーゴ会を設立。             

   ・芸術祭・映画祭等で日本が招待国となる。

 

★ 2016年1月 在レオン日本国総領事館が開設 。

 

★ 2017年5月 メキシコオリンピック委員会(MOC)と事前合宿プロジェクトの 協定を締結。

 

★ 2017年8月 東京五輪に向け広島県が、メキシコ選手団のホストタウンとなる事を発表 。

★ 2018年~2021年 広島県の10市町村がホストタウンとなり、26競技のメキシコ選手団の事前合宿を受け入れる 。            ※本企画提案者のグティエレス実も多くの事前合宿を通訳としてサポート。 

 

★ 2021年5月 広島県・メキシコの友好関係を表す壁画をメキシコオリンピック委員会本部にて制作。

※グティエレス実が上記の壁画プロジェクトをメキシコオリンピック委員会に提案し、最終的に実現させた。アーティストは今回も壁画を制作するアドリーとカルロス姉弟。資金の一部もREADYFORで集めた。

 

★ 2024年10月 湯崎英彦広島県知事が友好記念壁画を訪問

 

【メキシコの非核外交】

 

このプロジェクトの起点は、「広島とメキシコには共通する平和・非核の悲願がある」ということです。広島は、言うまでもなく、平和と核兵器のない世界を願う人類全体の象徴となってきました。そんな広島とメキシコの友好関係において、メキシコも世界に比類ないくらい、国を挙げて核兵器のない世界に向けて熱心に取り組んできました。

 
◆世界最初の非核兵器地帯条約:トラテロルコ条約◆

 

メキシコは、人間の居住地域を対象とした世界初の核兵器禁止地域条約が署名された舞台でもあります。「トラテロルコ条約」(ラテンアメリカ及びカリブ核兵器禁止条約)は、1967年2月14日、当時のメキシコ外務本省が位置していたトラテロルコ地区で署名されました

。これにより、メキシコと米国の国境のリオ・ブラボ川から南米大陸最南端のティエラ・デル・フエゴにまで及ぶ広大な地域が非核地帯となりました。本壁画プロジェクトは、トラテロルコ条約機構(OPANAL)の正式な賛同を得ております。

 

この偉業が評価され、当時外交官で後にメキシコ外務大臣となった故アルフォンソ・ガルシア・ロブレスは1982年にノーベル平和賞を受賞しました。今回の壁画でも、ガルシア・ロブレスを壁画の一要素として描きます。

 

ガルシア・ロブレスは、1982年のノーベル平和賞受賞スピーチにおいて「今後(ノーベル平和)賞を授与する際には、候補者が個人であれ非政府組織であれ、軍縮に貢献したことを最優先すべき」と勧告しました。つまり、ガルシア・ロブレスは2024年にノーベル平和賞を受賞した日本被団協のような団体こそが最優先でノーベル平和賞を受賞すべきだと切実に願っていました。日本被団協も本プロジェクトに賛同していただいており、本プロジェクトの壁画は核なき世界に取り組んできた両国の受賞者の繋がりの象徴となります。

 

◆核兵器禁止条約◆

 

メキシコは、2017年に国連で採択された核兵器禁止条約において、中心的な役割を果たした国の一つである。具体的に、メキシコは2014年2月に第2回『核兵器の非人道性』ナジャリット(メキシコ)会議を主催し、この会議は核兵器禁止条約の交渉に繋がる重要な節目となった。さらに、メキシコは、2015年に核兵器禁止条約の交渉開始を提案する国連決議を推進した国々の一員となり、2017年に国連で条約が採択されるまで、交渉に積極的に参加し、重要な役割を果たした。条約が発効して以降、メキシコは2022年6月にウイーンで開催された第1回締約国会議で副議長国を務め、2023年12月1日に閉幕したニューヨークの国連本部での第2回締約国会議では議長国を務めた。 

 

核兵器のない世界は被爆者をはじめとして全人類の悲願である。そして、メキシコはその悲願を果たすべく、数十年間において外交努力を続け、歴史的な成果も残してきた。同じく、日本では、被爆者が先頭に立って、広島から核廃絶に向けた力強いメッセージを絶え間なく発してきた。

 

メキシコと日本、そして特に広島との友情を踏まえ、太平洋の両側で共通の思いで核廃絶にとり組んできたことを記録に残したい。また、被爆者の平均年齢が85歳強と大変高齢であることを念頭において、メキシコという国が被爆者の悲願を果たすべく、精力的に取り組んできたことをお伝えしたい。

 

【メキシコの壁画の伝統】

 

メキシコでは、古代文明の時代から壁に絵を描く文化が根付いています。現代においても、メキシコには壁画を通じて歴史的な出来事を記録し、後世に伝える長い伝統があります。1910年から1917年にかけてメキシコ革命戦争が勃発し、その結果、民主主義が回復され、現在の憲法が制定されました。しかし、当時のメキシコは識字率が90%と非常に低かったため、当時の教育大臣は、読み書きができない国民にも歴史を伝え、教育を施すための解決策を模索しました。その解決策として考案されたのが、誰もが視覚的に理解できるアート作品を壁に描くことでした。この思想に基づき、1920年から1940年にかけてメキシコ壁画運動が展開され、2,000点を超える壁画が制作されました。これらの壁画は現在、文化遺産として登録されており、メキシコを象徴する芸術表現の一つとなっています。現在では、メキシコ全土の連邦、州、市のほとんどの公共建築物に壁画が描かれています。日本語の観光ガイドにも紹介されるなど、各都市の観光資源にもなっています。

 

メキシコの首都メキシコシティに位置するメキシコ国立宮殿・大統領府。

大統領府のあるメキシコ国立宮殿の内壁も、壁画家のディエゴ・リベラ氏による、メキシコの歴史を表現する壁画で埋め尽くされており、公式行事の無い日は一般公開されている。

 

【プロジェクトの詳細】

 

~原爆投下80周年関連プロジェクト~
「核なき世界へ 広島メキシコ友好壁画」

 

●概要

場所:広島国際空港

※広島国際空港の中村康浩・代表取締役社長の合意を経て、空港の担当者チームと共にプロジェクトを進めています。

ア―ティスト:アドリー・デル・ロシオ、カルロス・アルベルト(アーティスト姉弟、メキシコ出身)

クラウドファンディング目標金額:約1200万円※READYFOR手数料込

目標金額の使途および実施内容:上記のメキシコ人アーティスト二人が来日し、広島に滞在して広島空港にて巨大壁画を制作します。資金は、壁画制作に必要な塗料や画材だけでなく、高所作業車のリースなど必要となる一連のサービス・作業体制、運営費、広報活動などに当てます。

※重要:本プロジェクトは、「実行確約型」であり、支援総額が期日までに目標金額に届かなかった場合でも、必ず上記の実施内容の通り実行致します。目標金額の不足分は、別途、協賛金を募ったり、自己負担するなどして必ず実施いたします。

資金調達:クラウドファンディング(調達期間2025年7月7日~9月7日)

リターン:1万円以上の募金して頂いた方々・団体は、壁画にて設置される記念プレートに名前が刻まれます。

※本プロジェクトは壁画制作である性質上、寄付金控除対象外になります。ご了承ください。

制作期間:約3週間、2025年9月下旬に制作開始

除幕式:2025年10月15日

 

【プロジェクト日程】

 

【記念プレート設置】

 

クラウドファンディングで寄付してくださった個人・企業の名前・ロゴを刻んだ記念プレートのイメージ:

※記念プレートは、壁画完成後の12月末までを目途に設置予定です。

 

※前回制作したメキシコ・オリンピック委員会の壁画の例

「メキシコ=日本・広島友好記念壁画」 

メキシコ市、メキシコオリンピック委員会本部

壁画制作:アドリー・デル・ロシオ、カルロス・アルベルト

5m X 25m

発案・企画:グティエレス実 

 

※支援をご検討の企業様へ

> READYFORを通してご支援していただいた場合、控えはREADYFORシステムで発効されるものになります:【支援者向け】支援証明書の発行

> 上記の控えで会計処理が難しいと予想される場合は事前にご相談ください。「壁画支援の相談(企業名)」という趣旨のメールを以下の連絡先にご送信願います:playspace2206@gmail.com

 

 

【実行委員会メンバー紹介】

※企画提案者のグティエレス一郎とグティエレス実の他に、以下の方が実行委員会メンバーとなってます。

 

山邊 昌太郎 (やまべ・しょうたろう)

広島県観光連盟(HIT) チーフプロデューサー 兼 常務理事事業本部長

1970年2月生。広島県出身。

1992年株式会社リクルート入社。新規事業開発,リクナビ責任者,求人各誌編集長を歴任。

2008年同社退社。個人事業主として事業会社各社䛾コンサルおよび事業企画支援に携わる。

2016年カルビー株式会社入社。新規事業開発拠点 Calbee Future Laboを立ち上げ。「圧倒的顧客視点」で既成概念を超えた商品開発をリード。(現在も同社顧問)

2020年4月より現任。

2020年11月より広島大学客員教授。

自由をこよなく愛す。

 

松村真澄(まつむら・ますみ)  

1976年生まれ/前橋市出身。ピースボート国際コーディネーターとしてラテンアメリカでの交流プログラムを担当。各国で被爆証言会を実施し、ホセ・ムヒカ(ウルグアイ)、フィデル・カストロ(キューバ)、ウゴ・チャベス(ベネズエラ)、マヌエル・サントス(コロンビア)ら大統領(当時)との面会を実現した。「9条世界会議(2008年、日本)」、「憲法9条&12条会議(2008年、コスタリカ)」、「核廃絶と外国軍事基地廃絶のための平和憲法国際会議(2009年、エクアドル)」の企画・運営に関わる。音楽の力に注目し、2019年、広島で被爆を生き抜いた「明子さんのピアノ」と「パルチコフさんのバイオリン」を各港で紹介する「平和と音楽の船旅」を実施。ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の国際運営団体として、ノーベル平和賞メダルを用いての出前講座や「ICAN国会議員誓約」の普及や署名運動に取り組む。2022年6月、核兵器禁止条約第1回締約国会議に参加、各国代表やNGO代表者と交流し、連帯を深めた。2024年4月より、核兵器をなくす日本キャンペーン事務局コーディネーターとして、被爆者、大学生、市民団体のみなさんと一緒に日本の核禁条約批准を目指す。

 

 

【プロジェクトの賛同団体】

 

日本被団協

日本原水爆被害者団体協議会

2024年、ノーベル平和賞を受賞。
日本被団協は、47都道府県のそれぞれにある被爆者(広島・長崎で原爆の被害を受けた被害者の生存者)の団体の協議会で、被爆者の唯
一の全国組織です。
日本被団協䛾目的および活動内容:

 核兵器廃絶と原爆被害への国家補償要求
日本政府、国連、諸国政府へ䛾要請行動
核兵器の廃棄、撤去、核兵器廃絶国際条約の締結、国際会議の開催、非核法の制定、原爆被爆者援護法の国家補償の法律へ
の改正、被爆者対策の充実など
被爆の実相の国内外への普及活動
原爆被害の調査・研究、出版、展示、集会、代表派遣
被爆者の相談・援護活動

 

OPANAL

ラテンアメリカ・カリブ地域核兵器禁止条約機構

 

ラテンアメリカ・カリブ地域核兵器禁止条約機構(OPANAL)は、1969年にトラテロルコ条約の締約国によって設立された。ラテンアメリカ・カリブ地域においては、33カ国すべてがトラテロルコ条約を署名・批准している。同機構は、条約で定められた目的、措置、手続きに関連する加盟国間の定期的および臨時の会合を開催する責任を負う。トラテロルコ条約・第7条の規定により、OPANALの本部はメキシコシティに置かれている。OPANALは、核軍縮と核不拡散の追求に専念する世界で唯一の地域機構である。トラテロルコ条約が締結された功績により、メキシコのアルフォンソ・ガルシア・ロブレス大使は1982年にノーベル平和賞を受賞した。

 

PEACE BOAT

ピースボートは、国際交流を目的として1983年に設立され、国連との特殊諮問資格をもつ国際NGO(非政府組織)である。設立当初はアジアをめぐるクルーズの企画を主体としていたが、1990年以降は世界各地を巡る「地球一周の船旅」を毎年、企画している。ピースボートはアジアをはじめとする各地の人々と現地での交流を行うことで国際交流と理解を図るという趣旨により、青少年を運営主体として長期の船旅を企画している。世界中の市民と交流するに当たって、平和・民主主義・人権から地球環境問題など、具体的には、ウクライナやガザでの戦争、アフリカなどの貧困問題、カンボジアのような国の地雷廃絶など、地球上が抱える重大な問題をテーマに扱い、世界の市民と交流を行いながら地球一周の船旅を行っている。ピースボートは、2017年度のノーベル平和賞を受賞した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)に国際運営団体として参加し、ピースボート共同代表の川崎哲さんは、ICAN国際運営委員に名を連ねている。※本プロジェクトの実行委員会には、ピースボート・スタッフの松村真澄さんが参加予定。

 

メキシコ日本商工会議所

 

 

メキシコ日本商工会議所は、1950 年に設立された貿易懇談会を前身に、1964 年に会員間の親睦、その利益の擁護と増進、日本とメキシコの経済交流の促進への寄与を目的として創設された。現在ではメキシコに進出する主要な日系企業を中心とした歴代最高の550近い会員のために、18の委員会、勉強会を通じた当地ビジネス環境や治安・生活に関する情報収集と分析、セミナーを活用する形での情報提供、メキシコ連邦・州政府当局へのビジネス上の課題に対する改善提言を軸に活動している。2024年には創立60周年を迎えた。

 

 

【プロジェクトの賛同者】

 

山下泰明 (やました・やすあき)

1939年長崎生まれ。長崎の原爆を生き延び、長崎原爆病院に勤務。1968年メキシコオリンピックを日本のメディアとして取材。以後、メキシコに滞在し、スペイン語・日本語通訳として活躍。1977年にメキシコ国籍を取得。1995年から、50年以上の沈黙を破り、長崎の被爆証言に関する講演活動を開始。以来、メキシコ、米国、日本、パナマ、ベネズエラ、サントドミンゴ、ペルー、国連本部などで講演。2011年から2018年にかけては、ニューヨークを拠点とする「ヒバクシャ・ストーリーズ」プログラムの一環として、4万人以上の米国の学生に自らの証言を伝えた。2012年には、トルーマン元米大統領の孫に招かれ、ホワイトハウスで他の被爆者とともに講演を行った。2000年よりグアナファト州サン・ミゲル・デ・アジェンデ在住。

 

田中稔子 (たなか・としこ)

壁面七宝作家。1938年に広島市で生まれ、6歳で被爆。生涯を通じて、七宝作家として国内外で数々の賞を受賞し、平和・非核活動も精力的に行う。1981年、広島市長より ローマ法王 ヨハネ・パウロ二世に作品献上。同年、ロスアンジェルスにて在米被爆者支援の日米親善七宝展主催、カーター元米大統領等への献上作品制作。2007年より、ピースボートで世界を4周し、「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」に参加。2011年、NY国連でパン・ギムン事務総長と会見、アートと共存できる[核のない世界]を訴える。ここ十数年は、米国を初め、世界中で被爆証言をすると共に「核の無い世界」と「Art for Peace」を訴えている。2017年12月ノルウエー・オスロへ「ICANノーベル平和賞」受賞式行事参加の為渡欧。また、チェルノブイリやベラルーシを訪ね、現地で事故被災者と交流した経験から、目下のロシアによるウクライナ侵攻を深く憂慮。2022年6月、ウイーンの核兵器禁止条約・締約国会議に向けた市民フォーラムで、広島より応援スピーチ。同年11月末、ニュージーランド・オタゴ大学に於ける「核に関するオセアニア国際会議」に招聘されスピーチ。2023年、米・イエール大学、コネチカット大学等6校で講演。

 

川崎哲(かわさき・あきら)

ピースボート共同代表。2017年にノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」の国際運営委員兼会長。核兵器廃絶日本NGO連絡会の共同代表として、NGO間の連携および政府との対話促進に尽力してきた。ピースボートでは、地球大学プログラムや「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」をコーディネート。2009~2010年、日豪両政府主導の「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会(ICNND)」でNGOアドバイサーを務めた。立教大学兼任講師。日本平和学会理事。著書に『核兵器 禁止から廃絶へ』(2021)、『僕の仕事は世界を平和にすること』(2023)、『核兵器はなくせる』(2018)など。2021年、第33回谷本清平賞受賞。1968年東京生まれ、東京大学法学部卒。 

 

伊高浩昭(いだか・ひろあき) 

1943年東京生まれ。ジャーナリスト。YouTube「デモクラシ―タイムス『伊高浩昭あなたに知ってほしいラテンアメリカ』シリーズ」出演。立教大学ラテンアメリカ研究所学外所員。国際NGO「ピ―スボート」世界周航船上講師。元共同通信記者。『メヒコの芸術家たち』、『双頭の沖縄』、『ラ米取材帖』、『コロンビア内戦』、『チェ・ゲバラ』など著書多数。『フィデル・カストロ みずから語る革命家人生』、『ウ―ゴ・チャベス ベネズエラ革命の内幕』など訳書も多い。 

 

アレハンドロ・カルロス・ウスカンガ・プリエト

1961年4月5日メキシコシティ生まれ。名古屋大学大学院国際協力研究科博士課程修了(1994-1998年)。愛媛大学大学院国際政治学研究科修士課程修了(1992-1994年)。メキシコ国立自治大学(UNAM)で国際関係学の学位を取得(1979-1982)。メキシコ国立自治大学(UNAM)政治社会科学部国際関係センター専任教授(レベルC)として、これまで33年間務めた。日墨経済連携強化協定交渉に先立つ政府間の「経済関係強化のための日墨共同研究会」の研究員を務めた。同じく、メキシコ・韓国研究会に所属。CONAHCYT(メキシコ国家人文・科学技術審議会)の国家研究者システムレベルIIIの研究員。2019年、メキシコにおける日本研究の学術・教育への貢献が認められ、日本国外務省より表彰を受ける。2021年、メキシコにおけるアジア・日本研究への貢献が認められ、コリマ大学より卓越研究員に認定される。メキシコと日本の経済・外交関係、日本の外交政策、アジア太平洋における地域協力メカニズム、国際協力について、国内外の学術誌の論文掲載や書籍の章の執筆を数多くてがけた。アジア太平洋地域協力、現代日本問題、メキシコと日本の二国間関係などをテーマとした著書の執筆やコーディネートも行っている。様々な国で研究滞在経験がある:日本(神田外語大学、上智大学、青山学院大学、愛知県立大学、明治大学)、米国(テキサス大学オースティン校)、スウェーデン(ヴァイクソ大学)、スペイン(コンプルテンセ大学、バルセロナ大学)など。 

 

セルヒオ・エルナンデス・ガリンド

メキシコ国立人類学歴史学研究所(INAH)・歴史研究局の教授・研究員。コレヒオデメヒコ大学(COLMEX)アジア・アフリカ研究センターの大学院にて日本研究を専攻。ロサンゼルスの全米日系人博物館のウェブサイト「ディスカバー・ニッケイ」で、メキシコとラテンアメリカへの日本人移民の歴史について定期的に執筆しており、このテーマに関してこれまで数十件の記事や本を出版している。その功績により、日本外務省から表彰を授与。長崎原爆の被爆者である山下泰明氏とともに、山下氏の体験を綴った証言集を執筆。若い人たちに原爆使用の人道的影響を知ってもらい、世界中で原爆廃絶を推進する平和文化を育むべく、山下氏と二人で学校や大学などで講演を常時行っている。 

 

以上となります。

 

核兵器のない世界は被爆者をはじめとして全人類の悲願です。

このメッセージを広島国際空港より世界に向けて発信するプロジェクトです。

ご支援、ご協力の程をよろしくお願い申し上げます。

 

グティエレス一郎・グティエレス実

 

※プロジェクトページに使用している画像について、全て掲載許諾取得済み

※賛同団体・賛同者の皆さまから名称と画像掲載を行うことの許諾を取得しております。  

WACOCA: People, Life, Style.