気象庁は4日、東海地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。過去3番目の早さです。平年の梅雨の期間は43日間ですが、今年は25日間と極端に短くなりました。
【画像】スペイン40℃超え続発…砂漠化の懸念 欧州“熱波”で原発停止も相次ぐ 経済損失拡大
三重県の鈴鹿サーキットパークでは、プール開きです。プールに入っていても、子どもだけでなく大人もラッシュガードなどを着て、直射日光への対策は欠かせません。
これから本番を迎える猛暑。
ヨーロッパでも、各地で猛威を振るっています。
スペインでは、すでに390人が亡くなったとの推計があります。
山火事は各地で発生し、水温が上がったせいで、冷却水が確保できず、原発が停止する事態になっている場所もあります。
こんなことになっている理由の一つは、地中海の熱波です。
カタルーニャ海洋科学研究所 マルティネス研究員
「地中海では、異常気象が確認できます。水面温度が6度近く高い地点もあるのです」
連日40度越えのスペイン南部・アンダルシア地方。
立田祥久記者
「闘牛場では 暑い時間を避けるため、夜に闘牛が行われています。ただ、屋根がないので、直に熱気を感じます。手元の温度計は午後11時にもかかわらず33.5度を示しています」
どんなに暑く辛くても、闘牛士は正装。観客もここは特別なようです。
観客
「(Q.みんな長袖ですね)闘牛場に来るときは、身なりをきちんとね。今風さ」
日中の気温が40度を超え、それが1週間以上も続くと、経済に悪影響が出るのは避けられません。
ドイツの金融会社は、このような調査報告を書いています。
アリアンツ・リサーチ報告書
「猛暑によって、2025年、欧州の経済成長は、推計で0.5ポイント鈍化する。気温が32度を超えると、1日の経済的損失は“ストライキ半日分”に相当する」
スペインの特産品、オリーブ。
コルドバ近郊。道路脇の雑草が枯れていました。雑草が枯れ、完全に地表が出てしまうと、オリーブ栽培に深刻な影響が出るそうです。
オリーブオイル生産会社 マルフェイトさん
「農場でやっている対策の一つが雑草を生やすことです。湿気を保つようにしています。“覆い”にして、暑さが土の中に伝わらないようにしています」
雑草は、地面の保湿を担っているので、栽培に不可欠です。
立田祥久記者
「枝や葉が枯れてしまっています。そして、オリーブの実は、黒く変色してしまっているものもあります」
まだ、オリーブオイルに価格などで悪影響が出ているわけではありません。ただ、スペインでは、国土の75%が乾燥、または半乾燥土壌とされています。その先にあるのは、砂漠化です。
オリーブオイル生産会社 マルフェイトさん
「気候変動がオリーブに影響を与えています。生産量が安定しなくなっているのです。気象変動に対処できなければ、生産量は減ることになります」
テレビ朝日
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