「ゾンビランドサガ」の“聖地”とされる唐津市歴史民俗資料館前の緑地で草刈りに汗を流す参加者=唐津市海岸通
草刈りを終え、ゾンビのポーズを取る参加者。キャラクターのコスプレをしたファンも。
人気テレビアニメ「ゾンビランドサガ」に登場する唐津市歴史民俗資料館前の緑地で、ファン約15人が28日、ボランティアの草刈りをした。アニメの劇場版公開が決まり、改めて注目される“聖地”を美しく保とうと、約2時間にわたって汗を流した。
地元ファンのX(旧ツイッター)での呼びかけに賛同したファンが、遠くは長崎県大村市から駆け付けた。約200坪ある緑地で、すねほどまで伸びた草を刈払い機などで刈り、ごみ袋約50袋分を集めた。
同館は明治期の洋館・旧三菱合資会社唐津支店本館で、県重要文化財でもある。アニメでは、主人公らのアイドルグループ「フランシュシュ」が暮らす館として描かれ、毎年秋の特別公開時にはファンが多数訪れる。
草刈りは2019年、唐津市のふるさと会館アルピノで開かれたアニメのライブイベントをきっかけに始まり、夏と特別公開前の年2回行っている。市内から参加した男性は「聖地の草が伸び放題だとちょっと悲しいから」と満足げに汗を拭った。
劇場版は10月24日に公開される。(志垣直哉)
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