中国のスマートフォンメーカー、小米(シャオミ)は26日、スポーツタイプ多目的車(SUV)「YU7」を発表した。米テスラの人気車種「モデルY」に対抗し、電気自動車(EV)の運転支援システムに対する懸念の払拭(ふっしょく)を図る。

  小米創業者の雷軍氏は発表イベントでテスラに正面から挑戦し、YU7をモデルYと比較した。雷氏はこれまでも、小米のスマホを米アップルの「iPhone」と比べることで、消費者にアピールしてきた。

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「YU7」の発表会(北京、26日)

Photographer: Wang Zhao/AFP/Getty Images

  YU7は25万3500元(約510万円)と予想通りの価格設定となった。最新型のモデルYは26万3500元で、雷氏はモデルYの販売台数を超えたいとしている。

  中国EV最大手、比亜迪(BYD)のやや小型のSUV「唐L」は、23万9800元-28万9800元で販売されている。

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「YU7」

Photographer: Wang Zhao/AFP/Getty Images

 

  最上位モデルは32万9900元で、1回の充電で760キロ走行でき、時速100キロまでの加速は3.23秒。大型タッチスクリーンやマッサージシートなど、中国消費者の好みに合わせた装備も施されている。

  雷氏は小米をEV市場に続き、半導体設計や人工知能(AI)グラスなど新たな領域にも進出させ、5年間に2000億元を投じ、同社を世界的なデバイス企業へと成長させると表明している。

  小米はEVセダン「SU7」が関与した死亡事故で、中国当局が調査に乗り出し、受注が大きく落ち込んだ。新型SUVは小米車に対する需要を見極める重要な試金石となる。

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小米のAIグラス

hotographer: Wang Zhao/AFP/Getty Images

原題:Xiaomi Launches $35,000 SUV to Take on Tesla’s Model Y in China (抜粋)

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