< 第一目標達成の御礼とネクストゴールについて >
2月21日(金)をもちまして、目標の300万円に到達することができました!
本当にありがとうございます。
皆様のご支援のお陰で勢至堂と観音堂の修繕費用を賄うことができます。重ねて御礼申し上げます。
幸い、終了までまだ期間が残っていますので、皆様の温かい応援と励ましのお言葉をこれからの活動のエネルギーとして、ネクストゴール400万円に挑戦させていただきます。今後いただいたご支援で、勢至堂内部の景観整備、とりわけ法然上人ご両親ご墓前の御簾の新調と、金額によっては勢至菩薩像の軽微な修繕をしたいと思います。
どうか変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます!
住職 漆間勇哲
(2025年2月21日(金)追記)
ページをご覧いただきありがとうございます。岡山県は誕生寺35代目の住職の漆間 勇哲(うるま ゆうてつ)です。
青森の浄土宗寺院の3男に生まれ、高校卒業後の18歳で京都の大学に進学しました。大学を卒業後、京都で13年間の奉職を経て、平成26年に岡山に引っ越し、令和3年(2021年)より誕生寺の35代目の住職に就任いたしました。
誕生寺という名は、字が表すように「だれかが誕生された場所に建つお寺」という意味で、全国的にみてもとても珍しい寺院名だと思います。私が住職を務める岡山県の誕生寺は、鎌倉期に浄土宗を開かれた法然上人(ほうねんしょうにん 1133年 – 1212年)が誕生された生家「漆間家」の跡に建つ寺院です。開山上人は「一の谷の合戦」で活躍した源氏方の侍・蓮生法師(熊谷直実)によって建久4年(1193年)に開基されました。
誕生寺は法然上人が存命中に建てられた寺で、御両親の御供養をしている全国的にもあまり例を見ない寺でもあります。「法然上人誕生の地」としてのみ注目されがちですが、御本尊は法然上人43歳浄土宗開宗のお姿で、法然上人自ら刻まれた御影という点も特徴です。
8年後の令和14年(2032年)には、法然上人がお生まれになってから900年となり、浄土宗内においても「法然上人御降誕900年」の慶讃年(きょうさんどし)を迎えます。
この度誕生寺としては初となるクラウドファンディングへの挑戦を決意いたしました。「800年以上の由緒があるお寺がなぜ?」と思われるかもしれませんので、誕生寺や近隣地域の現状についてお話しさせてください。
誕生寺がある久米南町は岡山県の中央部に位置し、岡山市内まで車で約1時間、近隣の津山市までは約30分の距離にあります。そんな久米南町ですが、岡山県内で「高齢者が多い町ナンバー1」「若者が少ない町ナンバー1」(*)となってしまいました。また、令和6年には「消滅する可能性がある自治体」にまで登録されてしまいました。
(*)根拠引用:https://www.sanyonews.jp/article/997544
誕生寺自体も、800年以上の歴史の中で、修繕を幾度と繰り返してきましたが、現在様々な箇所に限界がきており、修繕・改修の必要性に迫られております。その中でも特に、勢至堂(せいしどう)の山門と観音堂の壁の修繕は急を要しており、日々ご参拝いただく皆様からも修繕を求める声をたくさんいただいている状況でございます。
また、時代の変化とともにお檀家さんも減少し、お檀家さんたちと一緒に維持をしていくには限界が生じつつあります。そのため、お恥ずかしながら寺院の運営・経営もとても苦しい状況で、各所修繕・改修も思うように進められない現状です。
これは何も誕生寺に限ったことではなく、全国的な問題となっております。
だからこそ、クラウドファンディングという手段を利用し、プロジェクトを通じて多くの方々に関心をもっていただき、今回の資金使途である勢至堂の山門や観音堂の壁の修繕をはじめ、お寺の復興・地域の活性化に一緒に取り組んでいただく仲間を集めていきたい。そして「地域における新たな寺院のあり方」を作っていきたいと考え、今回の決断に至りました。
現在誕生寺では、2032年の「法然上人御降誕900年慶讃事業」(法然上人が生まれて900年の記念事業)に向けて、事業全体の1つとして位置付けた修繕事業を計画しています。
具体的には、以下全7か所の修繕を計画しています。
毎日お昼12時と夕方5時を知らせる「鐘楼堂(しょうろうどう)」の修繕
倒壊のおそれのある山門(国重文指定)に付随する塀の修繕
法然上人ご御両親のお墓がある「勢至堂(せいしどう)」門の修繕
「観音堂」の壁の修繕
「客殿回廊」の修繕(客殿左右の廊下板の張替え)
延命地蔵屋根の修繕
その他、雨漏り箇所の修繕
これらを修繕する費用で2,000万円、その他、国指定重文の御影堂と山門および境内全域の消防設備の修繕等を含めますと、修繕事業の総額で3,000万円以上が見込まれており、一部国庫補助金などを利用しても一定金額はお寺の自己負担が必要となります。
今回のクラウドファンディングで皆様からいただいた支援金は、この修繕事業の一部として使用させていただこうと考えております。
< 第一目標 >
300万円
「法然上人御降誕900年慶讃事業」第一弾修繕事業の一部(勢至堂の山門の修繕・観音堂の壁の修繕)
< 最終目標 >
1,000万円
「法然上人御降誕900年慶讃事業」第一弾修繕事業の一部(境内建物の修繕と国指定重要文化財の御影堂と山門および境内全域の消防設備の修繕含む)
<「法然上人御降誕900年慶讃事業」について>
概要:令和7年から8年度までの2か年で、消防設備と境内諸堂宇の修繕。令和8年5月には14年ぶりの五重相伝を開催予定。2032年には慶讃記念法要を開催。2032年は観音堂建立400年記念法要。今後の進捗状況によっては、2033年以降に山門(国指定重要文化財)の半解体修理を予定。
実施予定企画/事業:
≪お念仏の布教≫ 五重相伝の開筵(2026年5月1日より5日間)
≪諸堂宇の修繕≫ 今回の計画と併せて、近い将来には山門(国指定重要文化財)の修繕も予定
≪文化財の修復≫ 常設展示の寺宝や襖絵が傷んでいるため、修繕を予定
≪慶讃法要≫ 法然上人降誕会は勿論のこと、観音堂建立400年慶讃法要を勤める予定
≪教化グッズ≫ 過去に出版されたいくつかの書物等を現代風に復刊予定
2032年までの中長期計画である「法然上人御降誕900年慶讃事業」に向けて、浄土宗内においても様々な事業が展開されていくと思いますが、まずは誕生寺の境内を整備し、参拝される方が安心してお参りできるような状態を作ること、そして心安らかに法然上人の御降誕に想いを馳せることができるようにすることが、私たちの使命だと感じております。
その次のステップとしては、より多くの方々が2032年の慶讃事業に関わっていただけるよう、まずは認知を広げていき、そして様々な関わり方・参加の仕方の形を作っていくための仕掛け(法要やイベント開催、地域を巻き込んだお祭りなど)も企画していきたいと考えています。
本件はそのための大事な大事なはじめの一歩です。皆様の温かいご支援を、何卒よろしくお願い申し上げます。
漆間勇哲/誕生寺35代住職
便利さ、快適さは人間の生活を豊かにしたものの、一方では心の豊かさを奪ってしまったと思います。「親が子を思い、子が親を思う」事さえ希薄になりつつある現代。法然上人はご両親の愛情を受けて育ち、15歳で両親共に失ったものの、80歳で亡くなるまで常に両親の事を考えていました。誕生寺をお参りし、法然上人の生涯に触れ、実りある人生にしませんか。
※ご支援確定後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。
※支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご承知おきください。
※本プロジェクトのリターンのうち、有効期限を設けている体験型のリターンについて、有効期限内にやむを得ない事情によりご案内が困難になった場合には、有効期間について個別に調整させていただくこととし、ご返金は致しかねますのでご了承ください。
※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。
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