米国のパデュー駐中国大使は19日、米国が中国や世界との貿易関係を見直し、多くの重要なサプライチェーンを国内に回帰させたい考えを強調した。ワシントンで開かれた夕食会で発言した。
パデュー氏は米中ビジネス評議会の年次夕食会に寄せたビデオメッセージで「規制なきグローバル化は、一つの供給源に頼るサプライチェーンの脆弱性を招いてきた。目の当たりにしてきたのは米企業が中国からの部品・原材料・中間財、さらにはサプライチェーン全体に過度に依存するようになった状況だ」と述べた。また米国のリーダーたちが「多くの米戦略産業の空洞化に盲目」だったとも付け加えた。

北京で会談したパデュー駐中国米大使と中国の王毅外相(6月3日)
Photographer: Zhang Ling/Xinhua/Getty Images
この見解は、欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長が最近開かれたG7(主要7カ国)首脳会議の場で発言した内容と軌を一にしている。同委員長は、中国が一部の産業分野で準独占的な地位を交渉カードや武器として用い、競争を損ねていると批判した。
パデュー氏と同じ夕食会で先に発言した中国の謝鋒駐米大使は、米国は中国にとってライバルではなくパートナーになるべきだと主張し、トランプ政権による依然として「不合理に高い」関税の撤廃を求めた。
さらに謝大使は米国が中国との財の貿易で赤字を抱えている一方で、米企業が中国市場で多大な売り上げを上げているため、対米サービス貿易では中国が赤字だと述べた。
パデュー大使は「この不均衡な関係を是正しなければならない。米国が国際貿易で国益を追求すると同時にドルの基軸通貨としての地位を維持していくためには、いつでも寸断され得る外国のサプライチェーンに過度に依存してはいけない」と発言している。
原題:Trump’s Envoy to China Calls Out Threat of Foreign Supply Chains(抜粋)

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