インド政府が、国営レアアース(希土類)会社IRELに対し、日本向けの輸出を一時停止し、国内への供給を確保するよう要請したことが関係者の話で分かった。レアアースのサンプル、米カリフォルニア州のモリコープで2015年撮影(2025年 ロイター/David Becker/File Photo)
[ニューデリー 13日 ロイター] – インド政府が、国営レアアース(希土類)会社IRELに対し、日本向けの輸出を一時停止し、国内への供給を確保するよう要請したことが関係者の話で分かった。
インドは2012年にレアアース供給に関する政府間の覚書を日本と締結した。これに基づき、IRELは豊田通商(8015.T), opens new tabの子会社Toyotsu Rare Earths Indiaにレアアースを供給している。子会社Toyotsuが24年に日本に輸出したレアアースは1000トン超で、IRELの採掘量の3分の1に相当する。
関係者によると、ゴヤル商務相は最近、自動車業界などの業界幹部との会合で、電気自動車(EV)のモーター用磁石に使用されるネオジムなどのレアアースの輸出を停止するようIRELに要請した。
ただインドから日本へのレアアース供給は、二国間政府の取極めに基づくものであるため、直ちに停止することはできないだろうと関係者は述べた。IRELも、日本は友好国であるため「友好的に交渉し決定される」ことを望んでいるという。
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