公開日時 2025年06月13日 12:26更新日時 2025年06月13日 12:39
多くの観光客が訪れる竹富島(資料写真)
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琉球新報社
【竹富】竹富町議会(大久研一議長)は13日の6月定例会最終本会議で、町訪問税条例を賛成多数(賛成10、反対1)で可決した。使途を制限しない法定外普通税で2026年度中の施行を目指す。訪問税の導入となれば県内初で、全国でも広島県廿日市(はつかいち)市の宮島訪問税に続き2例目となる。町内への来訪者から1人1000円を徴収する。町民と町内への通勤者、修学旅行生、未就学児などからは徴収しない。
条例では徴収方法については定めておらず、規則で明記する。町訪問税準備室によると、ユーグレナ石垣港離島ターミナル内での券売機やインターネットによる事前納付など複数の徴収方法を想定している。1年分を一括で納付し、町内に何度訪れても税額が増えない「年払い」制度は1人5000円。
町は持続可能な観光に向け、新たな財源として、町内各島の水道やトイレ、シャワー整備、ごみ処理関連費用などに充てる予定。
条例は今後、総務相の同意を得る必要があり、3カ月~半年ほどで判断が出るという。
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