トランプ氏とマスク氏の対立、ロシア各界から嘲笑や皮肉

6月6日、重要法案を巡る意見対立をきっかけに決裂状態となったトランプ米大統領と実業家イーロン・マスク氏の関係について、ロシアの政界やメディアの有力者が相次いで嘲笑や皮肉のコメントを発信している。写真はNCAA男子レスリング選手権に出席したトランプ氏を出迎えるマスク氏。3月22日、フィラデルフィアで撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

[6日 ロイター] – 重要法案を巡る意見対立をきっかけに決裂状態となったトランプ米大統領と実業家イーロン・マスク氏の関係について、ロシアの政界やメディアの有力者が相次いで嘲笑や皮肉のコメントを発信している。

かつてロシアの宇宙開発プログラムを運営していたナショナリストのドミトリー・ロゴジン上院議員はXに「イーロン、そんなに激高するな。米国で克服不能な問題に出会ったなら、ロシアに来ればよい。ここでは信じられる仲間が見つかり、完全な技術創造の自由がある」と投稿した。

メドベージェフ安全保障会議副議長(前大統領)は「われわれはD(ドナルド)とE(イーロン)の和平合意について、妥当な料金、しかもスターリンク株を支払い手段とするのを受け入れる形で、あっせんする用意がある。2人ともけんかをするな」と投稿した。

最も影響力の大きい国営メディア企業幹部の1人とされるマルガリータ・シモニャン氏は、トランプ氏とマスク氏の諍いを「現代米国政治文化」の典型とあざけった。

ロシア政府系ファンドを統括するキリル・ドミトリエフ氏は、マスク氏が率いるxAIの対話型人工知能(AI)「グロック」に、マスク氏とトランプ氏がどうすれば和解できるかをわざわざ質問してみせた。

一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、2人の対立は米国内の問題だと断った上で、トランプ氏はうまく対処すると確信しているとコメントした。

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As Russia Chief Political Correspondent, and former Moscow bureau chief, Andrew helps lead coverage of the world’s largest country, whose political, economic and social transformation under President Vladimir Putin he has reported on for much of the last two decades, along with its growing confrontation with the West and wars in Georgia and Ukraine. Andrew was part of a Wall Street Journal reporting team short-listed for a Pulitzer Prize for international reporting. He has also reported from Moscow for two British newspapers, The Telegraph and The Independent.

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