インド準備銀行(中央銀行)は6日、景気刺激を狙い予想を超える大幅利下げに踏み切った。貿易摩擦などで成長見通しに不透明感が漂っている。

  マルホトラ総裁率いる6人から成る金融政策委員会は指標のレポ金利を0.5ポイント引き下げ、5.5%にすることを決定。ブルームバーグが実施したエコノミスト34人を対象とした調査では、0.5ポイントの利下げを見込んでいたのは1人だけだった。3会合連続の金融緩和となった。

RBI Governor Sanjay Malhotra

マルホトラ総裁

Source: Bloomberg

  中銀は金融政策のスタンスを緩和的から「中立」に変更。これを受けて、インド国債相場は上げ幅を縮小。預金準備率は3%に引き下げられた。予想は4%だった。

  同総裁はムンバイでのスピーチで、インフレ率が目標を大きく下回る水準に「軟化」し、短期見通しも物価が持続的に目標水準に収れんするとの確信を中銀に与えていると述べた。

  「インド経済の構図は力強さと安定性、機会だ」と指摘し、インドは現在も急ペースで成長しており、「さらに高い成長率を目指している」と話した。スピーチはテレビ中継された。

  今回の利下げは、昨年度(2024年4月-25年3月)の経済成長率が6.5%に低下したことを受け、景気浮揚策の期待が高まる中で実施された。

  トランプ米大統領の関税政策に起因する貿易摩擦の激化や世界的な景気減速への懸念から、インドが引き続き最も成長ペースが速い主要経済国としての地位を維持するには、追加緩和が必要になる可能性もある。

  消費者物価の伸び鈍化は、内需を押し上げる政策に中銀が重点を移す余地を与えている。インドの総合インフレ率は過去3カ月連続で中銀目標の4%を下回り、先行きも良好とみられている。

原題:India Central Bank Lowers Key Rate to 5.5% in Surprise Move (1)、Reserve Bank of India Lowers Repurchase Rate to 5.5%: Table (1)(抜粋)

(詳細を追加して更新します)

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