
ドイツの乗用車メーカー、メルセデス・ベンツのケレニウスCEOはドイツ誌シュピーゲルのインタビューで、EUに輸入する米国メーカーの自動車の関税を免除する代わりに、EU加盟国のメーカー車の米国輸出を同じ台数だけ関税を免除してもらうバーター取引を提案していることを明らかにした。オランダ・アルンヘムで2月撮影(2025年 ロイター/Piroschka Van De Wouw)
[ベルリン 5日 ロイター] – ドイツの乗用車メーカー、メルセデス・ベンツ(MBGn.DE), opens new tabのケレニウス最高経営責任者(CEO)はドイツ誌シュピーゲルのインタビューで、欧州連合(EU)に輸入する米国メーカーの自動車の関税を免除する代わりに、EU加盟国のメーカー車の米国輸出を同じ台数だけ関税を免除してもらうバーター取引を提案していることを明らかにした。
トランプ米大統領が輸入自動車への関税を引き上げたのに対し、ケレニウス氏は「米国と欧州が互いに輸出する自動車1台当たり1台が免税で輸入される」という取引を導入すべきだと指摘。「私たちはこのアイデアを双方に提案しており、これは米国とEUの(関税)交渉の一部として取り上げられる可能性がある」と語った。その上で、このようなバーター取引は他産業にとっての前例となり得るとの見解を示した。
情報筋は5月にロイターに対し、メルセデスおよび同じくドイツの自動車メーカーのBMW(BMWG.DE), opens new tab、フォルクスワーゲン(VW)が輸入関税を巡って米政府と話し合っていることを明らかにしていた。
一方、ケレニウス氏はドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングが5日掲載したインタビューで、メルセデスが「企業として、私たちはEUだけでなく中国や米国の政治的な意思決定者と話し合っている」と述べた。さらに「しかし、通商政策はEUの権限であるため、交渉はEUのレベルで実施される。私たちは相談相手としてアイデアを提供したり、特定の決定が私たちにどのような影響を与えるのかのシナリオを提示したりできる」と説明した。
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