世界のM&A(企業の合併・買収)の見通しに対する投資家の不安が続く中、今年の「スーパーリターン・プライベートキャピタル会議」では、欧州に対する運用マネジャーの関心の再燃が大きな話題となっている。

  アポロ・グローバル・マネジメントのジム・ゼルター社長は、ブルームバーグテレビジョンで「欧州内部からのけん引力なのか、米政権による外部的影響なのか、欧州投資に対する熱意が再び高まっている。関心を示す米国投資家の数が、強く実感できるレベルにある」と語った。

  「スーパーリターン・プライベートキャピタル会議」には毎年、ファンドマネジャー、ファンド出資者、弁護士、アドバイザーなど数千人の業界関係者がベルリンに集まり、プライベート・マーケットにおける主要テーマを議論する。

  今年は、アポロ、BCパートナーズ、ペルミラなどの巨大企業からの参加者が、米国に比べて経済的安定性が見込まれる地域として、欧州への投資機会に言及した。

ペルミラやアポロ・グローバル・マネジメントの幹部が、欧州市場の投資機会について語った

DIGI: SuperReturn Execs on Bull Case for Europe

  欧州の魅力を象徴する動きとして、米資産運用大手フランクリン・テンプルトンは4日、欧州のプライベートクレジット会社アペラ・アセット・マネジメントの過半数株式を取得したと発表し、オルタナティブ投資への取り組みを一段と強化している。

  BCパートナーズ欧州部門のニコス・スタサプロス会長も、同地域の資産が米国企業に比べて長らく過小評価されてきたと指摘した。

  2022年に欧米が利上げ局面に入って以来、世界的なM&A活動が低迷する中、プライベートエクイティー(PE、未公開株)業界は、今年はM&Aブームを期待していた。だが、関税に関する不確実性が継続し、ファンドマネジャーの自信が低下しているため、この期待は今なお実現していない。

  アレス・マネジメントのブレア・ジェイコブソン共同社長によると、同社は通常、国際貿易の影響をほとんど受けない地元企業に焦点を当てているが、関税の派生的な影響を注視しているという。

  ジェイコブソン氏は「市場の混乱は、CEOが新規事業や成長に関する意思決定をためらう要因となるため、私たちはCEOの信頼度に非常に注目している。これは消費者信頼度にも影響する」と語った。

原題:Private Market Giants Pin Hopes on Europe to Revive Dealmaking(抜粋)

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