中国の料理宅配大手、美団が26日発表した第1・四半期決算は、調整後の純利益が前年同期比46%増加した。写真は、北京で開催された世界ロボット会議での同社ブースのロゴ。2022年8月、北京で撮影 (2025年 ロイター/Tingshu Wang)
[上海 26日 ロイター] – 中国の料理宅配大手、美団(3690.HK), opens new tabが26日発表した第1・四半期決算は、調整後の純利益が前年同期比46%増加した。だが同社は第2・四半期の業績について、競争の激化によって収益が圧迫されると警告した。
王興・最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会見で、業界内の競争が激しくなっているため、年内の正確な業績見通しを示すのは「不可能」だと主張。「短期的に業績が大きく変動しても、誰も驚くことではない」と述べた。
中国の電子商取引(EC)大手、京東集団(JDドット・コム)(3690.HK), opens new tabは今年2月、美団の中核事業である料理宅配事業に積極的に参入することで、食品分野以外にも事業を拡大する美団の動きに応戦した。中国第2位の食品デリバリーアプリ「Ele.me」を傘下に抱えるEC大手のアリババ(9988.HK), opens new tabも、インスタントリテール分野の取り組みを強化すると表明している。
一方で規制強化の動きも業績面で逆風となりそうだ。中国国家市場監督管理総局は最近、美団やJDドット・コム、アリババなどのプラットフォームが業者にどのように手数料を課すべきかに関する新たな指針の草案を策定した。
美団の第1・四半期の売上高は前年同期比18.1%増の866億元となり、LSEGが集計した市場予想(16.5%増)を上回った。
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