5月8日、 ラトニック米商務長官(写真)は、米政府は向こう1カ月で数十件の貿易協定を締結することを目指すと述べた。ワシントンで6日撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)
[ワシントン 8日 ロイター] – ラトニック米商務長官は8日、米政府は向こう1カ月で数十件の貿易協定を締結することを目指すと述べた。その上で、ほとんどの国に課している10%の基本関税率は維持される見通しだとした。CNBCのインタビューで述べた。
ラトニック氏は米国との貿易が均衡している国については10%の税率を維持するが、米国が貿易赤字を抱える国にはより高い税率を課すことを示唆。
「本当に市場を開放し、米国と公正で均衡の取れた貿易を実現したいと真剣に訴えるなら、10%が最善だ。おそらくもっと高くなるだろうが、最善は10%だ」と述べた。
また、中国とも協議を通して緊張を緩和したい意向を示した。
米中は貿易問題を巡り、今週末にスイスで高官協議を実施。米側はベセント財務長官らが参加する。ラトニック氏はCNBCに対し、ベセント長官は中国との緊張緩和を目標に交渉すると述べた。トランプ大統領は8日、週末の米中高官協議で実質的な討議が行われるとし、対中関税率が現在の計145%よりも高くなることはなく、むしろ引き下げられる可能性が高いとの認識を示した。 もっと見る 米国はこの日、英国と貿易協定締結で合意。主要貿易相手国との関税交渉で初の合意となる。
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