ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.05.05 09:49

韓国通信大手のSKテレコム(SKT)USIM(加入者識別モジュール)情報ハッキング事故発生以降、約95万人がUSIMを交換したことという。SKTは5日から代理店の新規加入を中断してUSIMの交換に集中する計画だ。

SKテレコムの金熙燮(キム・ヒソブ)PRセンター長は4日、ソウル中区(チュング)のサムファタワーで記者会見を開き、「3日までに95万6000人に対してUSIM交換を行った」とし「USIMが多い空港ローミングセンターで最大限交換をサポートしている」と述べた。これは加入者全体2500万人の約4%水準だ。キム・センター長は「USIM保護サービスは自動加入して1991万人が加入し、4日中に2000万人を超すだろう」と述べた。SKTはローミング・停止・海外出国顧客を除いたすべての顧客を対象に2日から保護サービスの自動加入を進めている。

SKTは今回の連休期間、海外旅行客USIM交換のために5日までに仁川(インチョン)空港と金浦(キンポ)空港のローミングセンターの座席数を2倍、業務処理容量を3倍に拡大して運営している。本社職員100人余りも現場に投じた。3日一日に空港で交換されたUSIMの数量は約2万枚に及ぶ。SKTは海外出国者がUSIM複製などで被害を受けた場合、100%責任を負うという立場だ。

だがSKT加入者離脱は加速している。韓国通信事業者連合会(KOTA)によると、1日SKテレコムから加入者3万8716人が離脱した。KTに約2万2000人、LG U+に約1万8000人移動した。最近4日間(4月28日~5月1日)まで合計14万3962人がSKテレコムから他の通信社に移動したことが分かった。SKTは5日からTワールド代理店2600店舗では新規加入、機器変更などの業務も中断する。SKTの林鳳鎬(イム・ボンホ)MNO(移動通信)事業部長はこの日の会見で「新規加入を再開する時点は決まっていない」としながら「交換業務が最優先だ」と話した。

SKTは今月12~13日ごろになればUSIM物量不足事態が一定部分緩和されるだろうと見通した。

林氏は「今月まで500万枚のUSIMを追加確保する予定」としながら「最近10万枚程度USIMを供給して順次交換を進めている」と話した。SKTはUSIMソフトウェア(SW)を変更するUSIMフォーマットも10日からの適用を目指してシステム開発を進めている。USIMフォーマットは既存USIMを物理的に交換しなくても初期化して情報を変更する方式だ。これはアプリ再設定およびデータバックアップなど物理的USIM交換に伴う不便を最小化して所要時間も減らすことができる。だが、この方式も利用者が店舗を訪問してUSIM変更に関連したシステムマッチング作業は経なければならない。

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