4月11日、台湾検察当局は2月に台湾沖の海底ケーブルを故意に損傷させたとして、中国人の船長を起訴した。海底ケーブルを巡り台湾が起訴するのは初めて。写真は中国と台湾の旗。2023年4月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[北京 26日 ロイター] – 中国政府は26日、台湾が海底通信ケーブルの損傷を巡り、中国が関与した可能性を巧みに利用し、事実が明らかになる前に中傷していると非難した。
台湾の沿岸警備隊は25日、中国と関連があるとみられる貨物船を拘束したと発表した。付近では、台湾海峡に位置する澎湖諸島に接続する海底ケーブルが切断される事件が起きている。 もっと見る
中国で台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は北京で記者団に対し、海底ケーブルの損傷は世界で年間100回以上発生している「よくある海難事故だ」と指摘。
「事故の基本的な事実と責任者はまだ明らかになっていないが、民主進歩党当局(台湾当局)は政治的操作を企てて状況を故意に誇張しており、民衆の支持は得られないだろう」と語った。
今年すでに、中国とつながりがあるとみられる船が別のケーブルを破損させた疑いのある事例が発生しており、台湾は警戒を強め、海軍などが海底通信網を保護する取り組みを強化している。
中国は台湾に対してグレーゾーン活動(軍事行動には至らないが相手に圧力をかける行為)を展開しているとされ、台湾は抗議している。
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